しばらくネットのトラブルで、

このブログが投稿できませんでした

しかし突然、理由不明のまま、再びブログに入れるようになり、

書けるようになりました

その間に書いていた原稿をupします

しかし、原因が全く分りません

またトラブルの可能性もありますので、ご容赦ください

 

日本で最もめでたい魚というと、

おそらくタイでしょう

そのためタイ類(タイ科)ではないけれど、

体が側偏して丸みを帯びていて、尾鰭等がきれいに備わり、

多くの場合、赤い体色の魚を○○ダイと呼んでいます

いわゆる、あやかりダイです

 

種子植物類(顕花植物類,被子植物門と裸子植物門からなる大きなグループ)

というか、

いわゆる花卉類で考えると、

最もめでたい扱いは、まずサクラのことでしょうが、

目立つ花で、名前が多く用いられるものは、

いくつもあります

 

言ってみれば、華麗な花の名前として付けられたけれど、

洋ランの代表と言って良いカトレヤ(カトレヤ属)、

あるいは豪華な印象を与えるけれど、

実は驚きの寄生植物コチョウラン(同)

をはじめとするラン類(キジカクシ目ラン科)ではない、

多分、○○ランのいくつもの種も

あやかりランと言っても良いのでははないでしょうか

 

たとえばクンシラン(ヒガンバナ科)や、

ムラサキクンシラン(アガパンサス,アガパンサス科)、

ヤブラン(ユリ科)等、キジカクシ目(旧ユリ目が中心)の、

あやかりランが幾種類もあります

 

あやかりランの話を長く引張りましたが、

その中でも特別奇妙なグループの1つと言えるものに、

リュウゼツラン,アオノリュウゼツラン(リュウゼツラン科)がありますが、

私は少し前まで、

リュウゼツラン類はラン科と勘違いしていて、

ランがそれほど多様な形態を持っていると、

思込んでいたことがあったためです

 

リュウゼツラン属は北米南部・中南米原産の、

非常に長生きの多年生植物で、

特にリュウゼツランでは、

数十年-100年に1度、

花茎が10m近く伸びて、数千の花が開花し、

球根や、草本なのにひこばえを残し、そのまま枯れてしまう、

奇妙な形だけでなく、

生態もタケ類(イネ目イネ科タケ亜科)のように不思議な植物です

 

ただ、タケ類のように林を作って、

何十年かに一度林全体が枯れる、という状態にはならず、

原産地では、毎年花が見られるとのことです

開花は日本では、6月のことが多いようで、

その時期には、ニュースで紹介されることも多いようです

 

昔から北米大陸先住民が、

花茎から有名な蒸留酒テキーラを作ることで有名です

テキーラは最もアルコール濃度の高い酒の1つとしても有名ですが、

そのような蒸留酒が作れる原因が、

リュウゼツランの長く重量もたっぷりの花茎に、

砂糖の130%の甘さと言われる、

非常に高い糖度の、アガベ―シロップがあるためです

 

アガベ―シロップは糖度の割に、

人体で吸収される糖質が少なく、

健康食品として有名ですが、

逆に酒を醸造する際は、

加熱して糖化させないと発酵が進まないので、

伝統的に花茎を蒸焼きにすることで、

水分量を減らすことと合わせて、強い酒を造るのです

リュウゼツランの開花は、

かなり前に1度だけ見たことがありますが、

少なからず荘厳な印象に驚きました

 

でも、この立派な花茎が、

実はサトウキビもかくやという甘さで、

それがあのテキーラになるのかと、

むしろそちらの方が、本当は、ひそかに感動でした

生物のブログのはずが、

食べる話が多くて、すみません(2024.6)