12月24日はクリスマスイブです

・・・というのは、実は不正確です

イブ(イヴ)とは、英語で夜の意味ですから、

クリスマスイブは、「クリスマスの夜」、という意味です

イブを「前夜祭」の意味にとるのは、

クリスマスに由来する、世界中でしばしばある誤解です

 

イエス・キリストのいたユダヤでは、1日の始まりは日没です

だから「クリスマスの日」は、

24日日没から、25日日没までなのです

当然、イブイブなる言葉は、

英語では意味を成しませんが、

でも日本では、前々日(のイベント)を表わす、

便利な表現になっています

これもまた、新しい文化で、良いかも、と思っています

 

そのクリスマスにちなんだ動物、

特に英国はじめ欧州で強くイメージされるのが、

ロビン(ヨーロッパコマドリ)です

スズメ目ヒタキ科ヨーロッパコマドリ属に属する、

頭の全面から胸にかけて、

赤い(ダイダイ気味)色が目立つ特徴の小鳥です

日本含む極東に分布するコマドリは、

後頭部まで赤いのが違いで、

ヒタキ科コマドリ属ですから、少し遠い関係になります

 

そのロビン(ヨーロッパコマドリ)が、

クリスマスのシンボルなのは、

イエス・キリストとの関わりの伝承からです

 

本当はイエスの誕生ではなく、

イエスが十字架にかけられた時、

その苦しみを和らげるため歌った、

あるいは頭の茨の冠を引きちぎろうとし、

その時、イエスの血を浴びて、

体の真正面が赤くなった

そのような伝説からです

 

40年ほど前に、テレビアニメから、

「だーれが殺したクックロビン」

という歌が、一世を風靡しましたが、

これは英マザーグースの、「誰がロビンを殺したの?」

から来ています

別バージョンで、森の動物たちが次々に、

私ではないとうそぶく、というものもありますが、

有名な方では、誰もロビンを殺したことを責めず、

しかし葬儀は粛々と進むという話です

 

これは、イエス・キリストを殺したのは、

本当は私たちの罪なのに、という、

寓話だとする解釈があります

 

ですから本来は、

ロビンには、受難と死のイメージが強いのですが、

キリスト教は、死を、

タブー視しない信仰があるため、

イエスの死に関わるロビンが、

そのイエスの誕生を祝うという、

文化が根付いたようです

 

クリスマスカラーは赤,金,緑の三色ですから、

赤と黄が目立つロビンが、緑の木に止まると、

それだけでクリスマスの装いになるのです

また人に慣れやすく、

スズメに似て、あまりヒトを恐れないことから、

寒いクリスマスの鳥の代表とされているようです

 

ロビンは欧州全域(およびシベリア西部,アフリカ北岸)にいて、

それもまたクリスマスを代表するにふさわしいようです

ただ、北欧では冬は渡り鳥として、

繁殖のため南に渡ってしまいますが、

それでも同じく、クリスマスのシンボルです

 

日本には分布しませんが、稀に確認されています

天然の分布域とは非常に離れているため、

渡り中に風に流された迷鳥か、

ペットが逃出したものかは不明です

 

ロビンはナイチンゲール

(サヨナキドリ,ヒタキ科サヨナキドリ属)と並び、

欧州では美しく良く鳴く鳥の代表とされてきました

オス成鳥だけでなく、

メスや幼鳥も同じようにさえずります

鳴き方は一定せず様々な音節の組合わせで、

シジュウカラ(スズメ目シジュウカラ科シジュウカラ属)

のように、意味を持つ単語による、

言葉を発していると考える学者も、いるそうです

 

クリスマスカードの絵柄など、

思いがけないところに、ロビンは描かれています

探してみるのも、

クリスマスの楽しみの一つでしょう(2023.12)