しばらくこのブログを書けていませんでした

目の不調で、パソコン作業がしんどかったのです

 

私は9歳の時、右外斜視で手術を受け、

その時から近視と乱視を併発し、

2年余、機能回復訓練を受けました

その後は、

視神経で、2つに見えている映像を、

脳内で1つに感じるよう目を動かすことで、

何とか生活していました

 

老眼も重なったのですが、

最近目がかすみ、非常に疲れ易くなって、

眼科で検診し、一応緑内障他、何も病気がないことで、

メガネ屋で、検査してメガネを作直してと言われ行きました

 

ところが、斜視の検査をしている間に、

斜視の数値が一定にならず、

変わって行くのかどうしても止まらず、

それも途中で目が痛くなり、

日を改めて再度検査しても、うまく行きません

 

とうとうメガネ屋の検査員から、

もっとしっかりした眼科で検査しなければ、

ここでは斜視の矯正が出来ませんと言われ、

斜視の専門医にかからねばならなくなりました

当分は、騙し騙し片目で見るようにして、パソコンに向かうしかないようです

 

ヒトを含むサル目は、

頭蓋骨を変形させてまで両眼を前向きに変え、

両眼で対象物を凝視するように進化しました

どちらかというと、肉食動物が獲物を集中して捉えて襲撃するのと逆に、

雑食草食動物は、基本的に、

視野を広く持ち敵を早く捉えて逃げるため、

両眼で見る部分が少ない目を持つことが多いようです

 

その中でサル類は、

少数派の、前を凝視する目を発達させて行きました

一説には、樹上で姿を隠して生活する生態で、

比較的近く、かつ範囲の狭い根元辺りを集中して、

凝視する生態を選んだと言われています

 

ところが、その中で、

ヒト科ヒト属は、再び樹上からサバンナに降立ち、

不利なままの凝視優先の目で生きることになります

 

さらにヒトは高度に社会性を発達させる中で、

あえて瞳を小さくし、白目を見せることで、

視線の向きによるコミュニケーションを発達する進化をしました

 

これは目を動かす筋肉を酷使することにもなり、

他の哺乳類と比較しても脆弱な、

すぐ近視遠視等、

障がいの起こり易い目になりました

私など、その典型の、

ポンコツな目の持ち主のようです

 

生物学ではその真逆、

解像力も強度も脊椎動物を凌ぐ、

優秀な目を備えた生物がいます

軟体動物の頭足類、特にタコ類です

 

タコと脊椎動物の目の進化は、

相似進化の好例として、

よく取上げられます

 

レンズ体含む目の多くの組織は、

ほとんど皮膚由来なのですが、

網膜が脊椎動物では脳神経からの進化に対し、

タコ類含む軟体動物では、

レンズ体と同じ、皮膚からの進化なのです

 

そのためタコ類は、

網膜全体に視神経がくっつくことができるのですが、

脊椎動物では、盲点という、

網膜の中に、視神経の出口になる、

視細胞のない場所ができてしまうのです

 

私は特にこの、

視覚の中心辺りにある、

ものがほとんど見えない盲点が自覚され、

かなり疲れるのですが、

正常なヒトでは、

普段は左右の視覚が補い、

両眼で見ると盲点は感じられません

 

しかし本当は見えていない部分を脳神経で補うので、

盲点があることも、

目の疲れの原因の1つだろうそうです

 

タコ類はサル目と同じく、多くは両眼が前を向き、

ヒトと同じく、

対象物の凝視に優れた構造です

網膜の再生ができることも、脊椎動物以上の強みです

 

調べた限り、

色彩視細胞の情報は、不明ですが、

多彩な色の変化をする種が多いので、

多分何種類もあると考えるのが、

自然でしょう

 

今、特に辛いので、

正直、タコ類の、

スーパーカッコ良い目は、羨ましい限りです(2023.12)