日本海側の多くの地域で、
年間を通して漁獲され、
なじみ深い魚の1つが、
ニギス(ニギス目ニギス科)かと思われます
キスと名はついていますが、
北海道-九州沿岸の、海岸近くの砂地に生息し、
天婦羅だねとして珍重される、
シロギス(キス,スズキ目キス科)とは一見、
色も形も似ていそうで、
分類学的には、全く遠縁の魚です
他人の空似で、「似鱚」でしょうか
東京に住んでいた30数年前、記憶する限り、
見かけたことはありませんでした
しかし関西圏では、
地域により差があるようですが、
瀬戸内沿岸でも、
山陰側から運ばれた1夜干し塩焼きが、
割合安価ながら、
白身魚の割には脂ものって、
身も骨も柔らかく食べやすい魚として、
スーパーにも並んでいます
ただ、鮮度が非常に落ち易い魚で、
古くなるとすぐ油臭くなるため、
敬遠する人も多いようです
山陰の方言では沖ギスで、
市販される1夜干しでも、
関西よりかなり美味かつ、
大量に売られている印象がありました
水深100-400mにいる深海魚ですが、
シロギスと同じく、
砂底域を生息地としており、
それが姿の似ている一因かもしれません
島根にいた時にも、
機会はなかったのですが、
新鮮なものは非常に美味で、
刺身はもちろん、
煮物、焼き物でも絶品だそうです
ただ、
ほぼ年間通じて採れますが、
漁獲法はほとんど底引網であり、
それが新鮮なものが得にくい、
原因のようです
島根でも、
オキギス刺身は好きだけど、
食べる機会は、
余りないという人がいました
(今も同じかは、分りませんが)
新鮮なニギスは、幻ではないけれど、
けっこう食べるのが難しい、
焦がれる味です
そのニギスの漁獲量は、
石川県が全国1位です
年々、石川の占める割合が、
高くなっているそうです
能登を訪れた時も、
観光客というより地元向けの店で、
おいしそうなニギスが並ぶのを見ました
16年前の能登半島地震被災後の輪島でも、
苦闘する被災地の店頭には、すでに、
ニギスが変わらず並んでいました
今回の珠洲でも、
同じはずです(2021.4→2023.5追記)
