世の中にはまだまだ、
不安を煽る迷信が沢山あることは分っていますが、
マスコミが無批判に載せるのは、
問題が大きいでしょう
つい最近(2023.1)、
リュウグウノツカイが、
湘南海岸に打上げられたことについて、
ネットニュースが取上げ、
それを一般紙が引用して、
記事にした例がありました
その中で、
「不吉な噂が噂のまま終わるよう願いたい」(ママ)
という感想文が記されていました
リュウグウノツカイは、
アカマンボウ目という、
ほとんどが深海魚である、特異なグループの魚類の中でも、
とりわけ有名です
全長が最大11mまでになり、
また細長く側偏した体形や、
長い鰭が目を引くためでしょう
船を難破させたりする、
人魚のモデルともされ、
世界的に、地震を起こす等、
しばしば災厄の予兆をもたらす怪魚と、
言われてきていました
特に世界の1割の地震と、
それによる津波が集中している日本では、
稀にしか人の目に留まらないリュウグウノツカイは、
多く地震の前触れと、
忌まれてきたようです
しかしリュウグウノツカイは、
当然妖怪変異ではなく、
たまたま、多くは流されたり体が弱くなって、
海岸近くに漂ってきた個体が珍しいためで、
世界中の深海では、大量とは言いませんが、
かなりの数のリュウグウノツカイが、
どこにでも泳続けています
深海生物の研究者の間では、
昔からそのことが分っているので、
姿を見ることが特別とは全く思えないし、
イルカやクジラのように、
病気や潮に流されて海岸に出現する場合が大部分なことも、
当たり前だと思われていました
その上で東海大海洋学部・静岡県立大は、
改めて自然科学的手法の研究で証明する必要から、
確実な結果をもたらす調査を、
2019年にに行ないました
サケガシラ,フリソデウオ
(共にアカマンボウ目フリソデウオ科)はじめ、
またこちらも災厄をもたらすと言われてきた、
魚種も含め、
「その出現と、
30日後までに、半径100km以内を震源とする、
マグニチュード6.0以上の地震が発生した相関関係」
を調べ、
有意な差がないことを、
同年に発表しました
その時は、朝日新聞等、
きちんとマスコミも報道しているので、
少しネット検索しただけでも、
今も保存された記事がいくつも出てきます
しかしマスコミの中には、
大手と言えるようなところでも、
その知見を知ってか知らずか、
最近も、要らない不安を煽る過ちを冒し、
はなはだ無責任と思わされます
先の研究は、
東日本大震災大津波等の大災害を経験しての、
流言飛語を退ける、
正しい態度を伝える目的からです
それをマスコミが知らないのは、
何とも嘆かわしいことです
以上の文章骨子は、
今年1月に書きました
4か月前のことで、
それ以後も日本海では、
報告があります
今回も、大災害が発生し、
誤解を元に不安に感じる人が減るように、
この文章を挙げました(2023.1→2023.5追記)
