ウナギおよびウナギ目には、

いろいろ思うところがあります

ただ書くのは苦しい話でもあります

時々、書ける時に書きます

 

まだ鰻飯のシーズンには早いと、

思われる方も多い4月ですが、

今の時期に思うことがあります

もう初夏の日もありますし

 

兵庫県芦屋のコープこうべ店舗に、

10年近く、ほぼ毎週1回以上、

通っていた時がありました

 

その中で、本当にただの1回だけ、

5月の時期に、

「四国産ノレソレ」刺身パック500円台!が、

売られていたのを見ました

 

どうせ誰かが買うか捨てられるかなのだけれど、

外出から帰るのに何時間もかかる時で、

涙を呑んで、買いませんでした

 

それ以降、数年、いつも気にしていましたが、

全くありません、幻でした

 

コープこうべは南予を中心とする四国の水産業と、

昔から関係が深く、

おそらくそのルートでしょう

 

私は経験ありません、不確かな話ですが、

京都大阪あたりの高級料亭では、

ノレソレを季節の珍味として,

食べる贅沢文化があるそうです

 

ノレソレとは、ウナギ目全般の稚魚、

ほぼ大部分、海から汽水・淡水に遡上する直前の稚魚を、

河口で獲ったものです

一応取扱っているという、

各業者や公的なもの含め、

ホームページでは、

ほぼアナゴ稚魚とだけ書かれています

 

これはもしかしたら、

名誉棄損になりますが、

私は多くは信用していません

 

ウナギ目魚類は、解明されているものは、

生息域とはかけ離れた、それも大洋の只中で、

種ごとに決まった産卵場所を持ちます

 

ほぼ皆海面近くに浮かぶ浮遊卵なのですが、

孵化するとおそらく、みんな、

深海に潜って、

親の生息水域に向かいます

その時の体は、薄っぺらく側偏して透明な、

レプトセファルス幼生になります

 

このレプトセファルスは、

20世紀にウナギ目と一部のニシン目の幼生と分るまで、

永らく類縁関係は謎でした

 

今でも、レプトセファルス幼生の種の同定は、

脊椎骨の数や形状の計測など、

非常に精緻な作業が必要です

 

そのレプトセファルスが、

河口の砕波帯域、

つまりヒトの足が立つほど浅いところで、

遡上するためシラスウナギと呼ばれる、

細長い体型に代わるため留まる、

その時に一網打尽にする漁法で、

ノレソレは獲られるのです

 

おそらく最も多いのは、

多く公式に言われている通りアナゴ稚魚でしょうが、

他種、ニホンウナギはじめ、

希少な絶滅危惧種の多くも、

人が採るのに人知れずという形で、

漁獲されているのです

 

私は買損なって、

ノレソレは食べたことはありません

本音では、食べたくてたまりません

でもニホンウナギ稚魚が、

今後日本の観光業が回復し、

東アジア全体で莫大に漁獲される中で、

しかもノレソレを無神経に賞味することは、

もしかしたら、

リョコウバト

の2の舞です(2023.4)