先日書いた日記の続きです。
「宝塚歌劇-戦前編-」では、大正時代の歌は全て昭和30年代に録音されたものです。大正時代はレコードは出ていなかったのか、それとも音質が悪くて収録が難しかったのか、それともあまり残っていないのか。
で、その大正時代の歌ですが、これが宝塚の歌?と思うようなものもあります。
「金平めがね」(T9:1920年)
曳いてみろ エー
曳いてみろ エー
力のかぎり
腕のわざなら親代々の
持ってうまれた金平力
「月光曲」(T9:1920年)
酒だ 酒 酒 うまい酒
淋しいみじめなこの年寄りの
心を燃やすは赤い酒
「守銭奴」(T10:1921年)より「横丁の長屋の娘さん」
横丁の長屋の娘さん
お前の器量は天下一
「榎の僧正」(T11:1922年)
向こう行くのは鳥部の御坊
寺は貧乏でガラガラガラン堂
「宝塚歌劇100年史 虹の橋渡りつづけて」によりますと。
「月光曲」はロシアものです。
「守銭奴」はモリエールの芝居です。それでこの歌詞…?
こういう歌だってあってもおかしくはないかもしれませんが、これが録音されたのが昭和30年代というところが気になります。
つまり、昭和39年の宝塚50周年記念のためにレコードを出すのに収録したもので、それなら宝塚50年の歴史を語るための思い出の名作の歌を集めたんだろうと思うじゃないですか。こういった歌が懐かしの歌として当時の人の心に残っていたのでしょうか。
それがさらに50年たって、100周年になったらこれらの歌は忘れ去られてしまいましたね…。
なお、「月光曲」を歌っているのは高峰妙子です。OG特別出演。初演に出演しましたが、新しく録音したもの。
高峰妙子は1期生で、「ドンブラコ」で桃太郎を演じました。その後も主要な役を演じ続け、昭和2年に退団しました。1期生では組分けができるまでいたのはこの人だけで、他の人は皆それ以前に退団しています。
退団後は劇団で声楽の先生をしていました。
