犬の忖度 | 上田 真一郎 犬のためのヒーリングデバイス CS60

上田 真一郎 犬のためのヒーリングデバイス CS60

   大切なことは全部犬が教えてくれた
ペットと飼い主さんを「言葉」でつなぐコミュニケーションを。

 

 

普段あさんぽで顔を合わせている犬でも、リ

ードを持って一緒に歩いている人がまったく

知らない人だと戸惑ってしまう。

 

どうも○○ちゃんによく似ているけれど、飼

い主さんは見た事ないし、そんなにこの地域

でフレンドリーな空気も出していないし、果

たして声をかけても良いものだろうか、と。

 

そうそうはないけれど、犬同士で絶対に交流

したくないと思っている飼い主さんと遭遇す

ることはあって、そんな時は地味に楽しくな

い気分にもなってしまう。

 

先日も先方のワンちゃんが尻尾振って近寄っ

て来たので挨拶しようと思いきや、

 

「触らないでください!

 触らないでください!

 車の時間です!!!」

 

と、なんだかバイキンの様な扱いを受けてし

まって軽く凹んだ。

 

また、昨日の朝もすれ違い、お互いに軽く会

釈して、相手の犬もこちらを見て立ち止まっ

ているので、保険をかける感じで、

 

「マロンちゃんって子に似てますね」

 

と恐る恐る声を掛けてみたら

 

「マロンです」

 

いつもは80を超えたお父さんが一緒で、つ

い数日前「マロンが歩かなくなっちゃって」

と話してたばかりなのでつい

 

「え、今日、お父さんは」

 

と余計なことを口走ってしまって。

初めてお会いした娘さんらしき人も、

 

「あ、えっと、今日は、、、、」

 

なんて言葉を詰まらせてしまって申し訳なか

ったり心配してみたり。

 

やっぱり犬と飼い主さんはセット。

犬抜きで偶然街で飼い主さんと会っても犬の

名前で呼んでしまうしかない。

 

 

今朝も、普段とは違う公園へ散歩に出掛けた

んだけど、道の反対側から飼い主さんは見た

事がないけれど、よく知る子が歩いて来た。

 

一緒に居たなず菜も「アレ?」という雰囲気

だし、その子も確実にこちらを見ているけど

も、飼い主さんは真っ直ぐ地面を見つめて、

声を掛けてくるなオーラを出している。

 

すれ違う瞬間に「やっぱりあの子だ」と思っ

たら、その子も一瞬振り返って目が合ったけ

ど、そのまま歩みを変えずに歩いて行った。

 

そう言えば別れたご主人が戻って来たと風の

便りに聞いた事がある。人間よりも犬の方が

その事をすごく喜んでいて嫌になっちゃうと

も。だから元ご主人は彼(犬)の交友関係の

飼い主たちを全然知らないのだ。

 

犬もそんなご主人を気遣って、余計な交流を

図ろうとはしない。

これを犬の忖度とでも言うのだろうか。

 

   

   ベル インスタはじめました ベル

   わんわん ワンコがいっぱいです わんわん