ペットと飼い主さんを言葉でつなぐ
動物対話士®️ 上田 真一郎 です。
老犬に送るエールではなく、
老犬からもらうファイト！のおはなし。
ブログを更新しようとすると、１年前に書い
た記事のことを教えてくれます。普段は気に
しないのですが、今日ふと見てみると、中島
みゆきの「空と君のあいだに」に描かれた犬
の目線について書いたようです。
犬はいつも愛するあなたの事を見てますよ、
みたいな内容。
折角なのでみゆきさん流れで日曜の午后に認
めておこうと思いました。
中島みゆきさんの唄に「永遠の嘘をついてく
れ」という名曲があります。もっとも名曲が
多すぎて、適切に思える形容詞も浮かびませ
んが。
「永遠の嘘をついてくれ」。
正確に言うと、吉田拓郎が自分を曲げて中島
みゆきに楽曲の提供を頼んで書き上げられた
曲です。
わしらのフォーク村からずっと疾走し続けて
きた拓郎が、少し、いや、随分と疲れを見せ
ていた頃のことだったと思います。
その少し前のとあるチャリティーコンサート
で、拓郎は「ファイト！」を唄いました。
ファイト！戦う君の唄を
闘わない奴等が笑うだろう
ファイト！冷たい水の中を
震えながらのぼってゆけ
拓郎はこの唄は自分の歌だと想ったのです。
私の敵は 私です
泉谷しげるが声を上げ、小田和正が纏めたコ
ンサートで「ファイト！」の弾き語りを披露
し絶賛を浴びた拓郎でしたが、
「もう自分には書けない曲だ」
との失望にも近い思いも同時に感じたのです。
翌年、拓郎は中島みゆきに曲を依頼します。
「遺書のような曲を」
と。
嘘でも芝居でもふりでもつもりでも愛でも毒
でも何も違わないでしょう。あなたの全てが
宝物だった。 （恋文より）
こうして書き上げられた「永遠の嘘をついて
くれ」は、中島みゆきから吉田拓郎への鮮烈
な恋文となっていました。
僕はこの曲、それもみゆきさんがセルフカヴ
ァーしたヴァージョンを聴くたびに、これは
恋文であり思いっきりのエールだと感じるの
です。
君よ 永遠の嘘をついてくれ
いつまでもたねあかしをしないでくれ
永遠の嘘をついてくれ
一度は夢を見せてくれた君じゃないか
この曲に描かれている女性同様に、犬という
存在もまた、無条件の愛を我々飼い主に注い
でくれるのです。
それは、共に歩んでいる子も亡くなった子も
同様です。
いろんな課題が降り注ぐたび、空を見上げて
「まだまだなのかい？」
と尋ねつつ、これも彼らからのメッセージと
思って精進を重ねる日々です。
傷ついた獣たちは最後の力で牙をむく
放っておいてくれと最後の力で嘘をつく
嘘をつけ 永遠のサヨナラのかわりに
やりきれない事実のかわりに
俺たちが、私たちが見せた生き様を無駄に
することなく生かして、パパ。
そう聴こえてくるのです。
LINE やってま〜す！
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