ペットと飼い主さんを言葉でつなぐ
動物対話士®️ 上田 真一郎 です。
先日、瀬里さんも一緒に野川公園を散歩した
時のことです。人間が二人揃ってお休みで、
なるべく麗らかな日であれば、瀬里さんにも
少しだけ長い距離を歩いてもらっています。
車を駐車場に停めて歩き始めてすぐに、ラブ
ラドール二頭連れとご挨拶。
確か会うのは初めてだと思います。
二頭とも、若くはないけれど、老け込んでも
いない感じで、なずちゃんがグイグイクンク
ンしても落ち着いたものです。
「うちのは１６歳なんですよ」
と、一頭を指して飼い主さんが教えてくれま
した。
とても１６歳には見えない若さです。
それにしても大型犬で１６歳って凄いです。
僕の中では、大型犬は１０歳を超えたあたり
からはもはや神様、くらいに思っています。
ようやく遅れて瀬里さんもやって来たので、
「この子も１６なんですよ」
と、しばしの十六談義。
瀬里さんは来月頭が誕生日なので、数ヶ月だ
け先輩でした。とはいえ、中型犬と大型犬で
は比較できませんし、比較するものでもない
のだけれど、ラブの飼い主さんが
「おぉ、お姉さんだ！」
と仰るので、心の中では「いやいやいや」と
思いながらも、元気で頑張ってる子を見るの
は有り難いことです。
しきりにラブの飼い主さんが瀬里さんの事を
「親孝行だ、親孝行だ」
と言ってくださるので、つい嬉しくジンとな
りました。
もうとっくの昔に僕の年齢を追い抜かれてい
るし、子というよりは師だったり、宝だった
りな存在なのですが、孝行と聞くとまたそれ
も、彼ら犬たちの無償の愛情と献身を感じさ
せてくれるものです。
人は永い人生で自らの使命を果たすべく生き
ていく生き物ですが、若い頃には時として、
その使命とは何たるや？と惑うこともあるか
もしれません。
犬たちはどうなんだろう、と想う時、そこに
は微塵も迷いが無い事を知らされるのです。
だからこそ、例えば四歳のなずちゃんにです
ら日々色々な諮問を投げかけられ、切磋琢磨
せよと（笑）言われている様な気がします。
まだまだ大切な事を教え続けてくれる犬たち
です。
そう考えると、お互いが孝行し合う関係なの
かな。
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