ペットと飼い主さんを言葉でつなぐ
動物対話士®️上田 真一郎 です。
闘病中だったジョーは、最愛の飼い主さんが
外せない仕事で出掛けたほんの数時間の間に
逝ってしまいました。
「じゃあ行くね」と「ありがとう」を込めた
彼の生涯でたった一度の遠吠えを残して。
その瞬間を見せない選択をしたジョー。
その瞬間に側に居る事が出来なかった選択を
せざる終えなかった飼い主さん。
飼い主さんは後悔の念に包まれたまま日々を
過ごすことになりました。
一周忌を迎えてようやく相談してくれる事が
出来たそうです。
過去も未来もインフィニティ（無限）の軌道
のなかで繋がっているのです。
だからこそ、過去は未来で変えることが出来
るのだなぁと実感できます。
そして、その繋がりがあるからこそ、もしも
いつか愛する者を失ったとしても、肉体は滅
んでも、魂はいつでもそばに翔んで来てくれ
ます。
呼べばすぐに逢えるラチエン通りのシスター
みたいな感じ。
ジョーを失った飼い主さんは、ジョーに夢の
中でもいいから逢いたいと願っていたのに、
逢ってひと言謝りたいと思っていたのにあの
日から一年間、全く姿を現さなかったそうで
す。
「いけずやな、ジョー」
そんな事を思っていたある晩のこと。
飼い主さんは寝ていて突然真夜中に金縛りに
あった様に体が硬直してしまったそうです。
呼吸も苦しくなってきたその瞬間、
「ワン！ワン！！」
と、忘れることのできないジョーの咆哮が響
き、体の自由を奪っていたものがサァーっと
逃げて行ったそうです。
ようやく人に話せるようになった一年後。
その日が来るまで、じっと耐えて静かに見守
り続けたジョーとの再会。
夢の中の出来事と、あの日の二人の選択の意
味が心の中で繋がった時に、ようやく「居て
くれる」と思えたと言ってもらえました。
生きる事は愛する事だと教えてくれる彼らの
想いが鮮烈に心に突き刺さりました。
ジョーつながりで、ジョーの子守唄。
泣けます 