私の仕事は、ご招待のお客様をお席にご案内すること。お客様が遅れていらした場合、どのタイミングでお席にお連れしてよいのか?と担当の方にたずねたところ、「シャンソンの場合はいつでも入っていいんですよ」とのこと。
驚きました~。クラシック音楽のコンサートだと、30分くらいは入れないこともあるのですから。なので、遅れていらしたお客様をご案内するのは(それもVIPなので前の方のよい席!)、やはりドキドキしてしまいました。
そんなゆるやかなシャンソンの世界に集まるシャンソンファンも、オペラファンとはまた違うのです。年配の女性が多いのですが、皆さんとてもオシャレ。自由で粋で、かっこよくて色っぽい。そんな女性たちが華やかに集うホールは、オペラの会場と、まったく違う空気です。
人生や愛を語りかけるように歌うシャンソン歌手の方々は、やっぱり柔らかく女っぽい。マイクを使うせいか、オペラ歌手の方のように骨太感はないのです。伴奏は、ピアノ、ベース、キーボード、アコーディオン、ドラム。ブルーや赤や紫のライティングが入り、お酒が似合いそうな世界でした。
前田美波里さんは、出演していたミュージカル「コーラスライン」から「愛した日々に悔いはない」など3曲。歌と踊りのステージに圧倒されました。
そうそう、遅れていらした招待席のお客様に素敵な方がいらっしゃいました。「後ろの方の空いているところに座りますから」と招待席への案内を遠慮されたのです。後ろの方までいっぱいでしたので、お席にお連れしましたけれど。
お着物がよく似合う若い女性でした。こうした心遣いは美しい人をさらに美しく感じさせますね。