尾形亀之助

1924、 25年。 24、 25歳頃の、友人への手紙

つまらない勉強はしない方がよい 俺などはつまらない勉強はしていない 春になったんだ 俺は心よくなまけている これは自分を愛しているからだ 心よくなまけられないということをきく それは自分というものとこの春を知らない 何んとこのよい季節にきつくペンが握られるものかね君 ちょっと考えただけでもね 君


横尾忠則

努力の結果より先に運を得て それを足場にして努力してきたように思えてならなかった 私は自分を愛している 限りなく愛している このよく晴れた春 私は空ほどに大きく目を見開いてみた


中川一政

武者小路が素人でも描けるかなという自覚を与えてくれた。私は武者小路が私の青年時代のちょうど一番適当な時にいたということを感謝するのです


「画家たちの二十歳の原点」を 平塚市美術館( 4月16日~6月12日)で見てきました。油彩画(一部創作版画)に焦点をしぼり、明治、大正、昭和そして現代までの画家たちの54人の二十歳前後の作品と彼らの言葉によって、創作の原点を探るというもの。大好きな中川一政の作品があれば嬉しいわ、と出かけていったのですが、絵画だけでは知りえなかった、芸術家の魅力にたっぷり触れることができました。