202311

ローマ旅の備忘録


彫刻が好きで、ベルニーニも大好きで…

ボルゲーゼ美術館の

ベルニーニによる

ペルセポネを掠奪を激写してきました✨





ベルニーニの

ペルセポネの掠奪は

ボルゲーゼ美術館のお宝のひとつです。



大地の女神デメテルの娘ペルセポネに

一目惚れした、冥界の王ハデスが

ペルセポネを拉致するその決定的瞬間が

リアルに表現されています。



ペルセポネは母の名を呼びながら泣き叫び、

ハデスはうっすらと笑っている。その対比が恐ろしい。


彫刻の中に

片思いと暴力が表現されて、

見る物を混乱させ、幻惑する。


古代ギリシャやローマの創世記には

掠奪されて妻にされる、って事が

良くある事だったのかな。

サビニの女の強奪も同じ主題ですものね。





冷たく固い大理石を掘って、

こんな彫刻が出てくるなんて不思議で仕方がない。




ペルセポネの腿に食い込んだ

ハデスの指は

少女の身体の柔らかさ、瑞々しさを感じさせる。



地獄の番犬、ケルベロスの咆哮が聞こえるよう



ベルニーニはすごいなあ。

昔の天才の芸術品を目の当たりにすると、

現代は退化しているようにさえ、感じてしまう。



これもベルニーニ



ギリシャ神話のトロイ陥落の中、

父を担いで非難する息子



ボルゲーゼ美術館は

背景も素晴らしくて、うっとりしてしまいます。



彫刻は見るだけで物語に引き込み、

心が揺さぶられる、不思議な芸術ですね。


またローマに行きたいです✨


続く✨✨



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