映画見返し第26弾です。



『カラーパープル』(1985年)

評価(5段階評価)

3.5 ★★★


見どころ

ピューリッツァー賞受賞作の映画化。20世紀初めの南部アメリカにおける黒人女性の過酷な生き様を、重厚なタッチで綴った人間ドラマ。アカデミー賞11部門ノミネート。


ストーリーと感想

20世紀初めのアメリカ南部。まだ幼い黒人の少女セリーが子供を産む。だが、生まれたばかりの赤ん坊はどこかへ連れ去られ、セリーは「ミスター」と呼ばれる男と結婚。4人の子を持つミスターの家で、家事に明け暮れる奴隷のような生活を送ることになるが…。

いつでも一緒で、とても仲の良い姉妹セリーとネティ。ある日、『ミスター』が妹のネティを妻にしたいと申し出るが、2人の父は「若すぎる」という理由で断り、代わりにセリーが嫁ぐことになる。本当はネティを妻にしたかったミスターは、無理やり彼女に手を出そうとするが、激しく拒否される。怒ったミスターは2人を引き裂き、二度と会えないようにしてしまう。ラストは感動的で、心に深く残る作品だった。





『それでも夜は明ける』(2013年)

評価(5段階評価)

4.0 ★★★


見どころ

2013年度アカデミー賞作品賞ほか、全3部門に輝く実録ドラマ。沈痛でありながらも希望を秘めた物語もさることながら、S・マックィーン監督の重厚な演出にも引き込まれる。


ストーリーと感想

19世紀、ニューヨーク。黒人の音楽家ソロモンは、突如拉致されて奴隷としてニューオリンズの農場主に売り飛ばされてしまう。白人たちから虐待されながら、過酷な労働を12年も続けていた彼の前に、奴隷制制度の完全撤廃を唱えるカナダ人男性バスが現れる。

実話。演奏を終え、人々から拍手を浴び、子どもを寝かしつけ、愛する妻とともに眠る。そんな当たり前で幸せな日常は、2人組の白人からうまい話を持ちかけられたことをきっかけに、突如として崩れ去ってしまう。目を覚ますと手足は鎖で拘束され、強制的に『奴隷』としての生活が始まる。肌の色が違うというだけで、命の重みにあまりにも大きな差があることに憤りを感じたが、絶望の中にも一筋の光を感じられる作品だった。