映画見返し第17弾です。
『戦場のピアニスト』(2002年)
評価(5段階評価)
4.0 ★★★★☆
見どころ
自らもゲットーで過ごした体験を持つロマン・ポランスキー監督が、まさしく渾身で撮り上げ、各国賞レースを席巻した感動ドラマ。抑えた筆致が、より重くリアルに訴える。
ストーリーと感想
1939年9月、ナチスがポーランドに侵攻した日、ピアニストのシュピルマンはワルシャワのラジオ局でショパンを演奏していた。ワルシャワ陥落後、ユダヤ人はゲットーに移住させられ、やがて収容所への列車に乗せられるが、シュピルマンは奇跡的に死を免れ…。
原作は実在したピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンの回想録。ナチスによってすべてを奪われ、ゲットーでの生活は常に死と隣り合わせだった。家族とも引き離され、ひとりになったシュピルマンは隠れ家を転々としながら、なんとか生き延びていく。命を粗末にするのも人間なら、救うのもまた人間なのだと感じさせられる作品。
『シンドラーのリスト』(1993年)
評価(5段階評価)
4.5 ★★★★★
見どころ
スティーブン・スピルバーグ監督が念願のアカデミー賞に輝いた傑作ドラマ。1,100人以上のユダヤ人の命を救った男に焦点を当て、驚くべき実話に基づいた物語を描く。
ストーリーと感想
ドイツ人実業家、オスカー・シンドラーはポーランドで工場の経営を始め、ユダヤ人の労働力で事業を拡大させていく。しかし、やがてナチスによるユダヤ人迫害がエスカレート。その現実を目の当たりにした彼は、密かにユダヤ人の救済を決心する。
モノクロの映像で物語が進んでいく。ナチスのゲート少尉は、「今日でユダヤ人の歴史は終わる」と、絶滅宣言にも等しい言葉とともにゲットーの解体を宣言する。一方でシンドラーは、自分の工場で働くユダヤ人が銃殺されれば大きな損害になると主張し、再び工場へ雇い入れる。自らの命も顧みず、私財を投げ打ってまで人々を救おうとする姿には、何度観ても心を揺さぶられる。

