先週、
京都から
犬を連れて
電車で
紀伊半島を半周しました。
串本で灯台を1つだけ見て、
有井で わたしのこころのパワースポット
大好きな花の窟に寄って、
灯台講義を聞かせて頂いた上に
巡視船まで見学させて頂き
ご飯までご馳走になって、
廃隧道まで見て、
また
紀伊半島の残りを電車でまわって
京都に帰ってくる、という方法で
紀伊半島を1周しました。
2年前、紀伊半島を車でまわって
疲れすぎて懲りたので
今度は電車を利用しました。
紀伊半島1周すること自体
時間もかかって大変だけれど
電車の駅から灯台まで
往復歩いて行くという
念の入れよう…。
そんな 灯台愛好っぷりを
この度もまた 発揮してきました。
紀伊半島は 見に行きたい灯台が
本当に多いのに、
京都からは
電車でも 車でも(高速道路の利用)
こんな風に 半島1周か 半周の往復を
しなくては
ならないので、
(紀伊半島の大部分を占める
山間部を貫く国道は、まさに酷道なので)
地図上では近いように見えて
実は遠い場所なんですよね…。
今回、そんなこんなで見てきた灯台が
本州最南端の岬の灯台、
潮岬灯台です。
紀伊半島にふたつある
のぼれる灯台のうちのひとつ。
今建っている潮岬灯台は、
明治初期に造られた
当時で既に2代目の 石造灯台。
千葉の犬吠埼灯台と形は少し似てるけれど、
潮岬灯台では
灯塔入り口が観音開きの木製扉になっていて
素朴で、温かみを感じます。
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こちらは犬吠埼灯台の 灯塔入り口。
写真ではちょうど暗くて
見づらいですけれど、
扉はスチールというか、鉄というか、
銀びかりする外開き扉なんです。
扉だけ妙に業務用的雰囲気…というか、
これは、灯台の扉として
ちょっと残念に思うタイプの
扉なんですよね…。
潮岬灯台の窓に
受付の方が 女性らしい配慮で
飾られていると思われる
階段途中の窓辺のお花。
灯台の窓辺ではあまり見られない
はっとするような 素敵な光景でした。
灯塔の壁面は、
このように厚いことが殆どで、
窓も内側から見たら
出窓みたいな様子をしているんです。
モルタルの窓辺は 少し素っ気ない感じだから
お花が飾られることで一服の清涼感が…。
さすがです。
分銅筒の柱は木製で
回廊への出入り口がある階では
六角形をしていたり
(階ごとに筒柱の形が異なっています)
2階までは階段に合わせて
飾り模様が刻まれていたりと
細かいところも整えられている
その感じが良いです。
↑
あげつらうわけではないけれど、
犬吠埼灯台では 分銅筒柱は
一貫して真白。
これはこれで、メイプル色の壁の無垢材と
石階段に合っていて
シンプルな美しさがあります。
潮岬灯台の塔内の欄干。
欄干の形も、取っ手がわざわざ金色に
塗ってあることも可愛いです。
壁は犬吠埼灯台の壁より少し茶色味の薄い
無垢材の壁で
この
木の壁と鉄の欄干、石階段の組み合わせは
灯台ならではといった
この上ないコラボだなぁ…と思います。
回廊のある3階に通じている階段が
のぼり用とおりる用の2つあるのも
いざという時 渋滞しなくて
ゆとりある造りですよね。
ちなみに、天井も、壁面と同じ
無垢材の板張りで仕上げられていて
このことによって
プリミティブな雰囲気作りに成功してる
本当に
心地が良いです。
潮岬灯台の受付の方と
ちょっとお話しも したかったけれど、
時間の余裕がなくて、
殆どお話できなかったです…。
紀伊半島では、
出発地点から終点までの
移動距離も時間もすごくかかるせいか、
電車の本数が本当に少なくて…。
駅までの帰り道では、
灯台の受付で買ったポストカードを持って
潮岬郵便局で風景印も押してもらいました。
潮岬郵便局の窓口の方に
「もう、灯台に行って、
帰って来られたんですか?」
と聞かれて、
なんでだろうと思ったら、
「さっき、わんちゃん連れて
前を通られてましたよね。」と。
あ、
灯台に行くときの姿を
見られていたんですね…。