白州灯台の鳥の巣。 | Essays in Idleness

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この清掃ツアーの日は、
灯台の入り口から
なかを覗くくらいは
できるかもしれないけど、
『のぼれませんよ』と
はじめから
言われてました。

だから、
灯台に入ること自体
当てにしてはいなかったし、
白州に上陸できて、
直に白州灯台を
見ることができただけで
嬉しくて、
後は黙々と漂流物拾いに
勤しんでいました。






時々
清々しい気持ちで
灯台を眺めながらの
ごみ拾い。
結構楽しかったです。

港に帰る準備をする
というくらいの時間になって
それまで
灯台を囲んでた
人の波が
かなり少なくなったので
これを機に
最後に
灯台をよく見ておこう
と思いつつ
灯台の入り口へ
向かってみることに…。




この扉、
やっぱり潜水艦か
スターシップの
入り口みたいで好き。




白州灯台は今年の3月に
改修工事が済んだばかり
とのことで、
相当痛んでいた感のある
内装の残骸が
一階の床に
少し転がってました。



灯台の中も
ペンキ塗りたてみたいに
ピカピカ。

鉄製(?)の華奢な螺旋階段も
しっかりとくすみのない漆黒。

そこにいらした
海上保安部の方が
『ちょっと入るくらいなら
 いいですよ』と
言ってくださったので、
灯台一階に入って
中を見させて頂いて
いたのですが、





螺旋階段や
天井のシンプルな装いが
素敵で
もっと近づいて
じっくり見たくて
『ちょっとのぼって
 いいですか』と
聞いてしまったのが

良かったのか、
悪かったのか…。

『いいですよ』と
言われるまま
ご厚意に
甘えさせていただいて
5階の灯室まで
上がり込んでしまいました…。




軽率な感想
かもしれないけれども、
もう、
ここに住めるものなら
住み込みで灯台守りを
したいくらい。

1階と5階の灯室以外は
がらんとしていて
部屋には何も置かれては
いないけれど、
きりっとした外観に反して
素朴さが素敵な内装だと
思いました。

サンクチュアリ
みたいな感じなんです。




1階を除く
各階の床は
補修が難しいのか
大分と黒ずんで
ギシギシ言うがままの状態
だったけれども、
その他は天井まで
ピカピカ 真っ白。







灯室は
真ん中に立つLEDの灯器を囲んで
人が三人立ったら満員
といった感じの
こじんまりとした空間。







回廊上に太陽電池パネルが
設置されていると
教えて頂いたので
灯室から覗いて見ると、



鳥避けのついた
パネルの台の下に、
どこから持ってきたのか
小枝を集めて作られた
鳥の巣があるのを
見つけてしまいました…。

発電パネルの下に
巣を作ってしまうなんて、
不運な親鳥。

あの巣、あとで
海上保安部の方に
撤去されて
しまったかもしれないと
ちょっと気がかりです…。




灯台の上から見る
砂州もきれい。

ここから見ると、
白い砂州の砂が
海水に接触して
少し赤く見えています。

この砂州の地層は
第三系芦屋層群という
化石が出土するくらいの
古代のものなのだそうです。