白州灯台の清掃ツアー。 | Essays in Idleness

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白州灯台の清掃ツアーは
まじめで
ユニークな会合です。

海上の砂州にある灯台まで
船で40分掛けて出掛けて行って、
砂州上の漂流物を広い集めて、
灯台を見物して
また船で港まで
帰って来るんです。

参加される方を見ていると
大半が地元の方で
かつ、
この灯台築造者である
岩松氏の顕彰会のメンバー
のおじさま・おばさま方。
『ああ、白州灯台』
の文句と白州灯台の
写真入りお揃いのジャケットが
この日の清掃ツアーへの
気合いの入り具合を
漂わせています。

写真手前のおばさまが
お召しになってる
赤の上着が
そのジャケットです。
  ↓



それ以外で多いのは
地元や近隣の灯台好きの方々。

その他は
地元の名士的な方々
例えば
地域行政区の区長さんや
学校の校長先生、

それから
白州灯台を管轄する
若松海上保安部の方々、

後は地元の小学生と
その受け持ちの先生方が
数名と、

私みたいな
他府県の人が若干数…。

其々が予めグループ分け
されていて、
そのグループごとに
六艘の船に別れて乗船して
白州へ向かうという導入。

船が長浜漁港を出ると
船に乗っている間中
北九州の工業地帯を
じっくり
見物することが出来ます。






鉄工業、その他鉱物業、
コンクリート製造、ガス、
太陽・火力・風力発電 etc…。

 ***

白州灯台に着いたら
早速、漂流物を拾うため
60人ほどの人が砂州中に
散らばります。

漂流物は、
ほんとうにゴミと言えるような物
(漁業・産業・生活用品等の欠片)
から
昔を偲ばせるような
遺留品(カワラケみたいな物)
まで様々。

わたしは、
こんなもの拾いました。
  ↓


かわらけや貝殻。
宝物みたいに
持ち帰ってきました。

収集中、

灯台好きの方なら
一度は観たことが
あると思われる映画
『新・喜びも悲しみも幾年月』
で、中井喜一さん演ずる
大門さんが乗っていたような
海上保安部のヘリコプターも
清掃が行われている白州の上を
旋回していました。
(ヘリコプターを見上げたり、
手を振ったりしていて、
写真に撮れなくて残念。)

ちなみにあの映画…
余談になりますが、
わたしがみぞれと風のなか
ひいこら登った
経ヶ岬灯台への道も、
いつかは行きたい
憧れの水の子島灯台も、
あっけなく映しているので
唖然としてしまいます。

高嶺秀子さんの
『喜びも悲しみも幾年月』より
取り上げられることが
がぜん少ない映画だけれど、
わたしは密かに
すごい映画だと思ってます…。

ごみ拾いが
一段落すると、
白州の草地に建つ
慰霊碑の回りで
地元の名士の方々の
コメントが伺える
締めの会も
ちゃんと行われます。



白州灯台が地元小倉の方々に
愛されてるんだなって
しみじみと感じられる
ほっこりとした
ひと場面でした。

こんな
一風変わった
灯台の一般公開が
白州灯台の清掃ツアー。

灯台好きの方なら
一度は行くべき会
だと思いました。