いまさらですがこの本。1996年秋に、今は無き全国宝石学協会が発行した宝石のインクルージョンをメインに扱った図鑑?です。
今思えば、この頃からいわゆる「宝石好き」な皆さんの石の見方が変わってきた様な気がします。
つまりインクルージョン=ダメなもの(美しさを損なうもの)、と言う有る意味間違った認識からやっと日本人が抜け出した、と言う意味でエポックメイキングだったんじゃないかな^、と。
まだまだ日本の宝石業界はこういう部分を分かってない業者が多いです。むしろエンドユーザー様のほうが分かっている。
これではいけません。
我々販売する側がこういう「啓蒙活動」をしなければならないのに、日本の宝石業者はそれを放棄してません?
それでは「美しさ」は伝わりません。。。
で、何故そう思ったか?ふと。
http://www.seforce.jp/shopdetail/000000002146/ct129/page1/order/
昨日出しましたバイカラーサファイア。
青は鉄チタン、黄色はニッケルが着色要因ですが、チタンが減っても黄色っぽくなるのでコレは蛍光X線分析でレーザー絞って分析すれば分かります。が。
そんな技術的なことはセラフが分かっていればいいことでwww。
こういう石こそ「小宇宙」じゃ無いですか?
拡大検査して写真撮って・・・ってのはホント「小宇宙」。それはむっちゃ分かる。ただの宝石屋になんで実体顕微鏡が2台もあるねんと←www
でも、普通一般的にはルーペ止まりですよね。エンドユーザー様は。
ならば肉眼で「小宇宙」を感じられた方がいい・・・と思うんですね。
昔はこういう石は軒並み加熱処理されて均一なカラーにされていました。しかしスリランカでも近年、こういう石の
「自然な美しさ」
を重視するようになってきました。
これは大変な進歩です。世界的な潮流は今、こうなっていますが中国市場の台頭で昨年まではスリランカでも少々ヘンなこと(加熱の大粒が非加熱の大粒より高価)になってました。
それも中国市場の停滞で戻りつつありますwww。
そもそも日本人は「自然なもの」に深い畏敬の念と郷愁を持ちますよね。
宝石にしても然り。です。

