はいどうもこんばんわ。

最近、弊社で販売するルースだけでなく、外部からの「鑑別依頼」もチラホラと入ってきます。

弊社の鑑別スタンスは「分からんもんは分からん」と言う至極当たり前のものなのですが、多くの鑑別機関はこれが言えません。例外は日独さん位じゃ無いかな。

以前にも書いたSWISS-GRSとAIGSの産地同定の違いなど、私や古屋さんに言わせれば

「産地書くなよ」

となります。だってあの石はまごう事無き北カシミール産。原石から知ってる石ですから間違いない。

かように「鑑別」と言っても「万能」では無いのです。

さて、色で言うと日本と海外で基準がまるで違うのが「パパラチャ・サファイア」。


宝石の「神秘」!「作り」の極意!


いわゆる旧全宝の「パパラチャ問題」以前、AGL(日本の鑑別団体評議会)は非常に曖昧な色判断にて、各鑑別機関もパパラチャを乱発していました。

その後Be処理が横行しているのが米国GIAのラボ・リポートで発表され、焦ったAGLはパパラの基準を無意味に・・・・・

「彩度の高くないピンクオレンジなサファイア」

とした・・・と私は思っています。

どう言う事かと言いますとですね。つまり以前にも書いたとおり「どんなアホでも判断可能」な基準にしておかないと、鑑別出来ない業者が出てくるからです。パライバの件にしたって然り。

国際的には彩度の高い非常に美しくヴィヴィッドな石でもパパラチャを出します。当然弊社はAGLに加盟などしていませんので出します。私個人の見解としても、国際基準が正しいと判断しています。

それ以上にパパラチャの場合は

「スリランカ産のピンクオレンジなコランダム」

と言う大前提がある。厳しい人だとスリランカ産でないとパパラチャと呼べない、とまで言う方もいらっしゃる。

これはつまり「スリランカ人がパパラチャと言えば誰が何と言おうとパパラチャ」

こう言うことです。

宝石の入り口に立つと、得てして「鑑別書」を有り難がる傾向を示す方がいらっしゃいますが、それでは「釣り書き」に踊らされている証左となってしまい、本来の宝石の楽しみ方が半減してしまいます。

自分の気に入った色や風情が、たまたま○○だった・・・これがニュートラルな宝石の楽しみ方。

私が逐一1個々々、詳細に石の経緯をページに書くのも

「一つひとつの天然石には物語がある」

と思っているからです。特に今般力を入れているフーシャ・カシミールなど物語が満載です。


弊社のカスタマー様はこの日記内容は素晴しくご理解して頂けている方ばかり。非常に嬉しいですし、このような考え方が日本の宝石、鉱物文化向上には不可欠かと考えています。

スミソニアン・ミュージアムにフーシャが展示されたら、英語&日本語双方でこの物語を書いた専用ページを作ろうかな?と。w