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世羅の気功と日常ブログ

「何もないと思っていた自分に、
小さな“できた”がくれた喜び」を
テーマに、気ままに想いのままに
書き綴るブログです。

「これ、どうかな?」

 

不意に振り返ったセツナは、白を基調にしたウェアを身にまとっていた。

 

少しだけ照れたように立つその姿に、セイは一瞬だけ呼吸が止まる。

 

……あ……似合っている)

 

逸らそうとした視線が、吸い寄せられるように動かない。

 

不意に奪われた思考を立て直すように、一拍遅れてようやく、

 

……いいと思います」

 

とだけ告げた。

 

「かわいい?」

 

と少しだけ、試すようなセツナの声。

 

セイはわずかに視線を揺らしてから、

 

……はい」

 

と短く答える。

 

ルカが、かごの中から顔を出す。

 

「セツナちゃん、かわいい!」


「ほんと?似合ってる?」


「うん!」

 

セツナがその場で軽く回ってみせる。


白い布地がやわらかく揺れる。

 

その動きを、セイは目で追ってしまう。

 

……ほんとに、かわいいな)

 

ふと浮かんだその言葉に、自分でわずかに戸惑う。


けれど、それ以上は考えず、静かに視線を戻した。

 

「動きにくくもないし、これにしようかな」


「はい。それがいいと思います」

 

それだけで十分だと、自分に言い聞かせるように短く答える。

 

ルカが、かごの中からぴょこっと顔を出す。

 

「しろ、いっぱい!」

 

まだ少し興奮したような声。

 

「そうだね」

 

軽く返しながら、セイは棚に視線を移した

 

(第136話に続く)