「じゃあ最後は、私とセイのツーショット!」
そう言いながら、セツナは満面の笑みでセイを見る。
「……はい?」
思わずセイが聞き返した瞬間、
「えーい!」
ルカが勢いよく飛び込み、セイへ軽く体当たりした。
「えっ!?ル、ルカ……!」
「セイくんはセツナちゃんにもっとくっつくのー!」
ルカは胸を張って言う。
「だってそのほうが、なかよしー!」
「そうだよね」
セツナも笑いながら頷く。
「クリスマスの記念なんだし、仲良く写ったほうが絶対いいもん」
(き、記念写真だから……)
セイは自分へ必死に言い聞かせる。
(これは記念写真だから……決して他意はない……)
ぎこちなく立ち位置を整える。
そんなセイの葛藤など知らないセツナは、にっこり笑って撮影ウィンドウへ向き直った。
「はい、チーズ!」
パシャ。
その瞬間、セツナの声に反応するように、シャッターが切られた。
(第304話に続く)