■ Eternal Arc ~バーチャルとリアルの交錯物語~ <エピソード0> ■(第118話) | 世羅の気功と日常ブログ

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「何もないと思っていた自分に、
小さな“できた”がくれた喜び」を
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書き綴るブログです。

ルカが新しい野菜を食べ始めたのを見届けてから、セイも自分の朝食の準備に取りかかる。


包丁を使うほどでもない、簡単な朝ごはん。


暖炉の火が、ぱち、と小さく鳴った。


特別なことは何も起きていない。

 

でも、空気は静かに整っている。

 

ルカは食べ終えると、満足そうに器の前に座ったまま動かない。


セイは、そんなルカの耳がぴくぴく動くのを見て、軽く頷きながら自分の朝食を口に運ぶ。


パンを噛みしめながら、ふと思った。


……そういえば、今日、セツナさんが来る)


はっきり意識していたはずなのに、今になって、その事実が改めて胸に浮かぶ。

 

……何か、用意したほうがいいだろうか)


食事を出すほどではない。

 

でも、何もないのも、少し味気ない気がする。


(デザート……とか)


頭の中に、いくつか候補が浮かんでは消える。


手間がかからず、失敗しにくくて、それなりに“ちゃんとしている”もの。


……プリン)


理由は分からないが、それが1番しっくりきた。

 

(第119話に続く)