■ Eternal Arc ~バーチャルとリアルの交錯物語~ <エピソード0> ■(第114話) | 世羅の気功と日常ブログ

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「何もないと思っていた自分に、
小さな“できた”がくれた喜び」を
テーマに、気ままに想いのままに
書き綴るブログです。

帰宅後、簡単に昼食を済ませる。


そのあと、少しだけ体を動かした。

 

決めている分だけの筋トレ。


短い時間だが、終わると体がすっきりする。

 

続けて、本を開く。


数ページだけ。


長く読むつもりはない。

 

それでも、やらないという選択肢は、もうなかった。

 

夕方前、静かな時間が流れる。


ルカは部屋の中を気ままに歩き、時々こちらを見ては安心したように戻ってくる。

 

夜。


夕食を終えて一息つくと、ルカが当たり前のように近づいてきた。

 

ちょこんと、セイの膝の上に乗る。


くるりと丸まり、そこを自分の場所だと決めたみたいに動かない。

 

小さな体重が、確かにそこにある。


重いわけじゃない。


ただ、その存在が、ほんのりと温かい。

 

……」

 

セイは動かなかった。

 

膝の上のぬくもりと、信頼されている感覚が、静かに伝わってくる。

 

(気を許してくれる誰かがいるって……)

 

その続きを言葉にする前に、セイは小さく息をついた。

 

暖炉の火の音。


膝の上の温もり。

 

それだけで、今日は十分だった。

 

灯りを落とし、静かな夜に身を委ねる。


明日も、きっと同じように始まる。

 

――けれど、少しだけ違う何かを感じていた

 

(第115話に続く)