セツナが立ち止まり、掲示板の一角を指さした。
「ねえセイ、ほら、この“日常クラフト系”っていうの増えてない?」
「本当ですね……以前より項目が豊富になっています」
セイが表示を読み取りながら、ふとある欄に目を留めた。
「……セツナさん。これなど、どうでしょう」
《クラフトクエスト:森の素材でミニオーナメント作り》
《報酬:マネー+クラフト用ランダム素材アイテム》
「オーナメント?」
セツナが覗き込みながら目を細める。
「これ小さいの作るやつだよね。マツボックリとかビーズとか……」
「はい。軽い作業と書かれています」
セツナは少し考えるように唇に指を当てる。
「こういうのなら危なくないし、時間もかかりすぎないし、何よりさ。リースとか作れるよね」
「暖炉を置くなら、装飾も合いますね」
セツナが嬉しそうに笑った。
「じゃあこれで決まりだね。オーナメント作ろっか」
「はい。受注します」
セイがクエストを受け、2人はクラフトワーク用の作業テーブルへ移動した。
(第68話に続く)