モンテッソーリがいう知性 | パート主婦の生き方

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浮かんでは消えて行く思索の記録

トイレに置きっ放しの本をふと手にとって、しおりが挟んであるページを開けて続きを読もうとしたら、こんなタイムリーな文章が書いてあった。

 

「モンテッソーリは、知性の働きをひと言でいうなら、それは「区別する」ことだといいます。雑多なものの中から「同じ」類のものを選び出し、他と「区別する」のが知性の働きだというのです。知性の働きの根本は「同一性」と「区別」であり、ここから他の働きが展開していきます。こんな表現をするとなんだか難しく聞こえますが、人間の最初の活動を見れば容易に理解できます。

赤ちゃんは、生まれてすぐ「お母さん」と他を区別します。幼い子どもが黙々と何かを続けてやっている手元を見ると、同じもの同士を集めたり、他と区別したり、対応させたり、比べたりしています。「分ける」「集める」「比べる」「合わせる」など、つまり「分析」「集合」「比較」「対応」などしているときに、その活動は持続します。」

 

お母さんの工夫 〜モンテッソーリ教育を手がかりとして〜 相良敦子・田中昌子著  文藝春秋

p69-70

 

同じような事を言っている人がこんなところにいたなんで、ちょっと嬉しい。

 

イメージでいうと、小さな子ども達はレゴブロックのそれぞれのピースについて学んでいて、大人はすでにそのピースを使って部品や道具を作り、それらを使って物を作り、その物を使って車や家や街を作りと、そんな風にそれぞれの世界を作っていくんだと思う。大人の世界は幼少期に作った部品で成り立っていて、街を作り直そうと思ったら、部品から作り直さなければならなかったりして、大変な作業になるんだよね。