昨日は三山ひろしさんが「白雲の城」を NHK「うたコン!」で披露され, 職場で拝聴しました・・・

 三山さんの歌う同曲を聴くのは, 2月11,18日放送の NHK「新 BS・日本のうた(島津・藤・山内・三山がセリフ入り演歌やポップス熱唱 /NHK 新・BS日本のうた)」に続いて二回目です.

 三山さんの「人生を変えた」という曲で 三山さんの「白雲の城」・・・どんどん広がる「白雲の城」・・・いいですね!

 

 KIINA. の休養中 私たち同様 KIINA.が歌った曲たちもその復帰を待ち続けていたと思います.

 休養期間中の ベスト版の発売は 私たちだけではなく, 歌い継がれなければならない曲たちのためでもあったかな・・・そして いよいよ リクエストアルバムが今秋発売予定です!

 このたびは ファンが選ぶ曲たちですから, どのようなものになるか 想像が果てしなく広がります・・・

 各ジャンルの高い壁を ひょいひょい飛び越えていくKIINA.だから, 今回も「演歌」や「POPS」・・・と 思いっきり楽しませてくれそうですね!

 

 さて 今まで火曜日は,NHK「うたコン!」の前に BS12で「白い巨塔(2003年版)」の再放送を見ていたのですが, いつの間にか終わっていて残念でした.

 

 警察関係者は刑事ドラマを見ない, 教員は学園ドラマを見ない・・・と言うことを聞いたことがありますが, 医療従事者も医療ドラマは見ない, とよく聴きます.

 ドラマになると 現実とは違う 上滑りの理想論となることが多いからでしょうか・・・

 ただ 例外はあって, 後者の場合「白い巨塔」と「ブラックジャック」は 多くの医療者に支持されていると聴きます.

 

 私の先輩は「白い巨塔」の作者の「山崎豊子」先生のことを「タイトルづけの名手」と, 絶賛していましたが, たしかに医療界を「白い巨塔」と表した時点で この小説の評価は定まったような気がします.

 このタイトルのすばらしさ・・・物事の本質をとらえようとする姿勢が優れ, 他の作品の追随を許さないのです.

 

 初回の放送は,仕事が多忙な時期だったため, 見逃しがちでしたが, 再放送は何度か観ています. 何度見ても飽きず, 毎回引きこまれ・・・その都度, 示唆が与えられる作品です.

 

   ・・・ ( 下記 ネタバレ 含みます ) ・・・

 

 先日視聴したのは 裁判のシーンでした.

 主人公の外科医 財前五郎が 執刀した 食道癌を患う患者が 術後短期間のうちに死亡し,病理解剖で 肺に癌転移を認めたことから, 施術の選択は間違っていたのではないか ということが争点になります.

 しかし, 原告側につく医療者は 財前五郎とは友人でありながら 正反対の, 誠意の塊のような里見医師や 財前と不仲であった前教授の東医師などわずかで, 外科学会を含め ほとんどが財前の味方・・・むしろ このような医療裁判による医療の萎縮を危惧する,という声明が出たりします.

 

 苦境に立たされる原告側ですが, あるとき, 死亡した患者の妻の「・・・・裁判で なにが話されているのか まったくわからない・・・ 治療のことを言われても  なにのことかさっぱり・・・」の言葉に, 原告側の関口弁護士は あることに気付きます.  

 問題なのは 治療法の選択 や 施術の適否 ではなく, 患者に充分な説明が行われ, 納得のいく施術であったか, と いうことではないか?

 それが省かれたまま 施術が行われたことこそ 重大な過失だった, と.

 

 裁判での争点が その点に移行し始めると, 鉄壁のように見えていた被告側の守備にほころびが見え始めます・・・

 

 ここで気付かされる,「治療法の選択や技量」の問題よりも,「充分な説明と合意」を重視した考え方・・・

 

「白い巨塔」の連載開始は 1963 年で, 映画化は 1968年, TVドラマ化は 複数回あり, 今回のドラマは 2003 年製作・・・今から20年も前になります.

 そして現代は AI医療に変わりつつあり, 過去にドラマ化された年代とは医療も治療も変わっていますが, この「充分な説明と合意」を重視した考え方は どの時代でも変わらないことであることに気付かされます.

 

 医療界に関わらず 近年は AI の活用により めまぐるしく変化する世の中に戸惑うことばかり・・・ しかし, この作品の展開は我々に「それでも 一番大切なのは ひとりひとりの人間」という人間重視の考え方を教え, 我々の これからの在り方に勇気と自信を与えてくれているように思いました.

 

 ・・・さて, ベスト盤に話を戻します。

 先日のねとらぼ選手権(「氷川きよし」の好きなシングル曲ランキングTOP31! | 音楽 ねとらぼリサーチ2028.2.28 19:00公開)では「白雲の城」と「限界突破×サバイバー」が双璧で, まさにジャンルレスの KIINA. ならでは, の結果!

 

 リクエストアルバムでは ジャンルの異なる曲たちが ミックスされるのか, ジャンル別に複数枚になるのか・・・と 気になります.併せて「今後 どのようなジャンルを歌ってくれるのか?」ということも・・・・しかし 一方で ジャンルを含め どのような歌を歌うのか, については 拘らなくもなってきた私です.

 

 大切なことは ジャンル云々 ではなく, KIINA. が 納得して 歌いたい歌を歌えているか, ということ.

 それは絶対にクリアして欲しい条件です!