今朝、職場で 西寄ひがしさんの「ただいま!中津!」(NOAS FM)の再放送を聴きました!

 

 西寄さんの通勤ルートと温泉の話題で、流れた曲は、もんた&ブラザース(タイトル忘れ)につづいて、KIINA.へのリクエスト曲は「CARABAN (2005)(かず翼 作詞, 大谷明裕 作曲)」 でした!

 

キャラバン (2005)

 

 何故か、このタイトルで私は 松任谷由実さんの「月の砂漠(1994)」を思い出してしまうのですよね・・・それから、なんとなく「虹色のバイヨン(2010)(水木れいじ 作詞, 水森英夫 作曲)」へつながる・・・

 

「キャラバン」も「虹色のバイヨン」も演歌のアルバムに納められましたが、特に後者は 理由はわからないけど、とらえどころがない感じが好きで、コンサートで歌われると とてもうれしい!

 

 ところで、昨夜(5月17日)帰宅間際に職場のTVを点けたら 武田鉄矢さんがホストを務める「昭和は輝いていた!」(BSテレ東) を放送していて、思わず見入ってしまいました.この日の特集は【謎のフレーズが心に残る昭歌謡】で、ゲストは KIINA. の作詞も多数担当されている 石倉 信一 先生でした.

 

「謎のフレーズ」としてあげられたのは、畠山みどりさんの「出世街道(1962)」(星野 哲郎 作詞, 市川昭介 作曲)に使われた「いっぽんどっこ」という言葉・・・そのルーツ探索・・・ほか、石原信一先生が書かれた 太川陽介さんのデビュー曲(「Lui-Lui(1977)」(石原信一 作詞, 都倉俊一 作曲))や 森 昌子さんの「越冬つばめ(1983)(石原信一 作詞, 篠原義彦 作曲)」の「ヒュルリ ヒュルリララ」などの オノマトペについて.

 私は 頭の中で「虹色バイヨン(2010)」の「♪バイバイバイヨン」のフレーズも これだよな・・・と思いながら見ていました.

 

 石原先生の言葉で面白かったのが「赤とんぼ(1921)」(三木露風 作詞、山田耕筰 作曲)についてのご自身のエピソード.

 

 ♪夕焼け小焼けの 赤とんぼ 

  負われて 見たのは・・・

 

の「(背)負われて見た」という箇所を「追われて見た、と思っていた」ということでした.(実は私も長くこのように思っていました)

 

 このような思い違いはよくありますよね・・・

 

「赤い靴(1922)」(野口雨情 作詞・本居長世 作曲)の「♪異人さんに連れられて」を「♪いい爺さんに連れられて」と思っていたり、アニメ「巨人の星」のテーマ曲「行け!行け!飛雄馬(1968)(東京ムービー企画部 作詞, 渡辺岳夫 作曲)」で歌われる「♪思い込んだら試練の道を」を「重いコンダラ」と思い込んだ 野球部の新入部員が「‘コンダラ‘ ってどれですか?重いようですね」と訊ねてきた・・・などいろいろ・・・

 

 私も昔、カルピスのCM曲で「♪花咲く咲く フレッシュガール」という部分の「フレッシュガール」を「うれしがる」と思っていて、そのあとにつづく「♪花散る散る フルーツカルピス」を「‘フルーツカルピス‘ ではなくて、‘悲しがる‘ じゃないかな・・・?」と思っていて、間違いを指摘されて、赤面・・・.

 

 ・・・そういうわけで このような「思い違い」は恥ずかしく、できれば早く忘れたいことだと思うのですが、石原先生は ご自身の間違いをむしろ「おもしろい!」と思われたそうです.

 

 ひとつの歌が 聴き手によって 情景がさまざまに広がっていくこと.それを面白がる、視野の広さに「やはり、作詞家の先生はすごい!」と、感嘆しました!

 

 そして、石原先生が放たれた「♪Lui Lui」や「♪ヒュルリ ヒュルリララ」という言葉には大きな意図があったことを知りました.

 

 心の動きは人さまざま・・・言葉にできないことも、ひとつにまとまらないこともあるでしょう・・・

 

「虹色のバイヨン」の「♪バイバイ バイヨン」も それぞれの心の翼にのせて 自由な解釈をしていけばいいのでしょう・・・

 

 ラジオで流れた 最後の曲は 天地真理ちゃんの「若葉のささやき(1973)」(作詞 山上路夫、作曲 森田公一).

 思春期の心の揺れに戸惑いながらも、まっすぐ生きることを誓う歌でした!