・・・先日 西寄さんのラジオを聴いたこと(リスナーリクエストで感じた 西寄ひがし さんと Kiina の絆)を書きましたが、その時、Kiina の話題が出て、とても嬉しかったので、今日も別局のラジオ(「演歌特選市場」)を聴かせていただきました.
リスナーは ファンの方が多いようで 放送中流れた 全7曲のうち 2曲 が リクエストされた Kiina の曲でした。
それも冒頭2曲!・・・どちらも大好きな曲だったので、うっとりと聴いて、昼休憩に、夢の世界を味あわせていただきました!
今日のゲストは 出光仁美さん
TVで拝見したことがありますが、若く可愛らしい お嬢さんなのに 村田英雄さんの「蟹工船」という曲をリクエストされたので、西寄さんはびっくり!
私はこの歌を知らなかったのですが、タイトルから連想するのは小林多喜二の同名小説・・・、
「おい、地獄さ 行ぐんだで!」で始まる、あまりにも有名なプロレタリア文学です.
検閲により、伏字にされた個所が多く、小説の内容と伏字の多さが相まり、恐怖を煽られます.
それが歌になってたとは・・・と、まず驚きました.作詞された星野哲郎先生・・・こんな難しいテーマを・・・と、その挑戦に驚きました!
・・・「蟹工船」などを書いた小林多喜二は やがて特高(特別高等警察)に捕えられ、拷問を受けて死亡します.そのデスマスクもあるようですが、同時に死顔のスケッチも残っていて、描いたのは「岡本唐貴」という画家でした.以前 たまたま訪れた美術館が、所蔵する岡本の作品を無料公開していたことがあり、私はその絵を観たことをふと思い出しました.
戦後描かれた作品のみであったので、静物画や農村の風景画でしたが、多喜二と同じ活動をしていた岡本も特高の拷問を受け、その後は後遺症から通常の労働はできなかったと聞きます.・・・岡本の長男が漫画家の白土三平.私は白土の忍者漫画をいくつか持っていますが、白土が骨太な作品を多く描いた背景には、多喜二の惨殺、実父の負傷など悲惨な出来事が身近にあったためだと思います・・・「蟹工船」という言葉を聞いて、ふとこれらことを思い出しました.
おそらくTV番組であったら、村田英雄さんの姿が現れたでしょうから 思い出さなかったと思いますが、ラジオの場合、耳から入る言葉から想像しますので、昔読んだ本 や 昔見た絵が 記憶の中からよみがえったのだと思います.
仕事を始めてからは忙しくてラジオを聞く時間はなかったのですが(Kiina のラジオも聴いたことはないのです(@_@。 )、自分の記憶と向き合う、濃い時間が過ごせますね.
Kiina の歌も より情感を伴って聴こえました・・・それは、西寄さんの前口上で臨場感が伴うからだと思います.
・・・というわけで、今日は思いがけず、贅沢な一日となりました!
今日流れたリクエスト曲2曲は・・・
↓ 好きな曲 ♡
↓ この曲を私が初めて聴いたのは、2021年末のクリスマスコンサートでしたので、あの素晴らしかったコンサートがよみがえりました!