ブラッケン・ムーア@シアタークリエ | ねこおばさん と つりおじさん

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8月に観たお芝居

 

 

ブラッケン・ムーア~荒地の亡霊~

作:アレクシ・レイ・キャンベル

翻訳:広田敦郎

演出:上村聡史

出演:岡田将生 木村多江 峯村リエ 相島一之 立川三貴 前田亜季 益岡徹 他

あらすじ(公式HP)
1937年、イギリス・ヨークシャー州。裕福な炭鉱主のハロルド・プリチャードの元に、ある日エイブリー一家が訪ねてくる。かつては家族同士で仲良くしていたのだが、10年前にハロルドの一人息子・エドガー(当時12才)が、ブラッケン・ムーアという荒野の廃坑に落ちて亡くなった事故をきっかけに疎遠になっていた。それ以来、エドガーの母親・エリザベスは家の中でふさぎ込んでおり、彼女を励ますためにエイブリー一家はプリチャード家に数日、滞在する予定だった。エリザベスはエドガーの親友であったエイブリーの一人息子、テレンスと再会すると、亡き息子への思いを溢れんばかりに話し出した。
しかしその日から毎晩、うなされたテレンスの恐ろしい叫び声が、屋敷中にこだまするようになる。テレンスはエドガーの霊が憑依し、何かを伝えようとささやいてくると言う。やがてエドガーの霊に憑りつかれたテレンスは、事故現場であるブラッケン・ムーアに向かう。そして事故当時の知られざる真実が、少しずつ明らかになっていく――。
 
不幸な事故で亡くなった息子エドガーのことが忘れられず壊れてしまう母親と息子のことを忘れて仕事に没頭する父親
 
テレンスに憑りついたエドガーによって明らかにされる夫婦の関係
 
家のどこにも居場所がないことに気づいてしまった母と、息子を忘れることでしか生きられなかった父
 
しかし、母親は家を出る決心をし、父親は家や会社のこと以外にも目を向けるように
 
エドガーの出現で家族の再生と旅立ちにつながっていくわけです
 
ホラーかと思った話も、エドガーの日記を読んだテレンスの演技だったというどんでん返し
 
エドガーの亡霊はいなかったんだと明かされ、それぞれの道を歩き始める登場人物たち
 
でも、ラストに・・・え?!
 
テレンスが息子の死で前に進めなくなった両親を心配したエドガーの気持ちを代弁したのか
 
それとも本当にエドガーの亡霊だったのか・・・
 
凛々しい青年に憑りついた12歳の親友を演じる岡田将生さんがかわいいラブ
 
息子を失った悲しみを引きずり続ける母親役の木村多江さんは鬼気迫る演技だった~