王79年オフ

 

このオフはまず、大きなアクシデントから。

いろんなことが起こるものです。
 

【アリーナ使用不能】

 

79年6月4日の18時45分頃、激しい雷雨と時速70マイル(約113キロ/h)という強風により、ケンパー・アリーナの屋根が崩壊しました。

事故当時、アリーナは使用されておらず、死傷者は出ていません。

 

このアリーナはオープンから5年経っておらず、この当時としては最先端の設計で知られたようなんですが、今回の事故により、例えば、排水口の数が地方条例の要件を満たしていなかった(雨水の排水が上手くいかなかった)など、構造上の問題が幾つか見つかっています。

 

速やかに修復作業が始まりますが、シーズン開幕には間に合わないため、来るシーズンのホーム戦は、以前使用していたミュニシパル・オーディトリアム(9333席)で行われることになります。


【ドラフト】

 

1巡目第18位でレジー・キング、3巡目第62位でテリー・クロスビーを指名。

 

キングはアラバマ大出身のF(6フィート6インチ・225ポンド)。

上背はないですが体格はしっかりしており、プレイスタイルはPF。3年生のときにはカンファレンスのリバウンド王になっています。

カレッジ時代に付いた愛称は ”the Mule(ラバ)” です。

 

クロスビーはテネシー大出身のPG(6フィート4インチ)。

高校時代はバスケットとフットボールの両方でオール・アメリカンに入っていましたが、大学進学をきっかけにバスケットに専念。

2年生が終わったときにバーナード・キング&アーニー・グランフェルドがプロ入りした恩恵を受けたか、3年生になって大幅にスタッツを伸ばしました。

 

オフの間に契約を結び、開幕直前に解雇となりますが、開幕後に戻ってきます。

 

【エグゼクティブ交代】

 

7月11日、ジョー・アクセルソンが、“キングスのフロントから退いて、NBAの vice president for operations に就任する”と発表しました。

この人は、75年ごろにもNAIAの事務局長に選出されたことがあったんですが、そのときはキングスとの契約を解除できず、辞退しています。

 

ただ、ミュニシパル・オーディトリアムに移る準備を手伝うため、シーズン開幕まではチームに残ります。

 

新エグゼクティブ兼GMにはジョン・ベグゾスが就任。

74~75シーズンからこのオフまでスパーズのエグゼクティブを務めていました。

 

【9月】

 

マーロン・レッドモンドと契約。

②80年のドラフト2巡目をスパーズに出して、マイク・グリーンを獲得。

 

昨シーズン途中にキングスを解雇されたレッドモンドは、直後にシクサーズと契約。

しかし、シクサーズではあまり使ってもらえませんでした。

 

グリーンはキャリア6年のC(6フィート10インチ)。

ABA時代のキャリア2年目にはオールスターにも出場。

慢性的な背中の故障を抱えているようで、そのためかNBAに移ってからスタッツが落ちていますが、まだ28歳。

手足が長く、ブロックが多いです。

 

【10月】

 

リチャード・ワシントンをバックスに出して、グランフェルド&80年のドラフト2巡目指名権を獲得。

②開幕当日、ダーネル・ヒルマンを解雇。

 

クロスビーの大学の先輩にあたるグランフェルドは、キャリア2年のスウィングマン(6フィート6インチ)。

ハイライトを見ると、個人的にはシュータータイプのSGという印象。ディフェンスもハードに頑張る選手です。