帆76~77シーズン②

 

トレード話のつづきから。

このシーズンは面倒な話が多くてですね。

 

●さようなら②

 

◇スナイダーの考え

スナイダーは、このトレードの数ケ月前、ニックスからのほぼ同じような内容のオファーを断っていました。

 

(マクミランの件が決め手になったとはいえ)なぜいたずらに取引を長引かせるようなことをしたのか、真相はわかりませんが、その理由のひとつとして推察されるのが、スミスとの契約延長でした。

 

ブレーブスは、チームのスター選手を一度に二人失うことを恐れ、マッカドゥーのトレード前にスミスとの契約延長をまとめたかったようなんです。

(結果的にスミスはサインしないまま、このトレードは行われています)

 

後年、ニックスのバーク社長は、

「マッカドゥーのトレード条件には、『もしランディ・スミスがFAになっても、ニックスは契約を提示しない』という密約まで含まれていた」とのこと。

(もし事実ならこれはおそらくタンパリングに相当します)


また、マッカドゥーについては、スナイダーはかつて(75年秋?)このように話していました。

「マッカドゥー級の選手は本当の意味では売れない。ファンはスター選手とチームを結びつけて考えるからだ。ファンとの結び付きこそがフランチャイズの成否を決める」

 

しかし、今回のトレードについては、のちにこのようにコメントしています。

「ボブ・マッカドゥーはリーグ最高の個人能力を持つ選手かもしれない。本当に途方もない才能の持ち主だ」

「ただ、彼はチーム型の選手ではない」

「彼がいればブレーブスは勝てただろう。しかし、優勝できたかとなると疑問が残る」

 

ブレーブスは、今回だけでなく、ジム・マクミラン、マローンのトレードでも金銭を獲得。

ブラウンとの取引が成立したので、それらのお金はスナイダーへの支払いに充てられそうな気もしますが、

スナイダーは、「スーパースター級の選手、タフでリバウンドを取れる大型選手を獲得するために金を使う」と話しています。

 

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マッカドゥーの代わりはまずドン・アダムス、そして次にジアネリが務めます。

 

しばらくはなんとか5割ペースで頑張り、元日に15勝20敗としますが、ここから泥沼状態へ。

直後の11試合を1勝10敗と負け越してしまいます。

 

1月半ばにはウォリアーズとのトレードでCのジョージ・ジョンソンが加入。

テイツ・ロックHCはジョンソンをすぐにスタメンに据え(今度はシューメイトがアウト)、更にはディグレゴリオもベンチスタートに回しますが、まったく効果はありません。

 

1月末に16勝30敗となったところでまたフロントが動きました。

 

●オールスターまでもちませんでした

ロックがHCを解任されました。

ロックは成績が奮わなかったこともですが(先述の1勝10敗は内容もよくありませんでした)、率直な物言いやコーチングが選手たちの不興を買っていたようです。

 

「NBAのコーチというのは、金持ちの実業家たちに仕事のやり方を教えるようなものだ」

「このチームの選手たちは集中力が長続きしない」

「相手チームのGは、アーニーが先発だと知ると目を輝かせる」

 

後任は、まずGMのボブ・マッキノンが暫定で7試合指揮を執り、オールスターブレイク明け(2試合目)からはジョン・マラニーがこれまた暫定で務めました。

 

マラニーはこの当時52歳のベテラン。

プロのコーチとしては69~71年までレイカーズのHCを務めたのち、ABAチームのHCを転々としていました。

カーネルズで指揮を執ったときにはABA記録の68勝14敗という好成績をあげており、この人事はブラウンのコネクションかもしれません。

 

マッキノンはHC初戦でディグレゴリを、2試合目ではシューメイトを、それぞれスターターに戻していました(ジアネリがアウト)。

マラニーは、基本的にはそのスタメンのまま戦います。

 

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チームはマラニー就任直後に4連勝しますが、すぐ4連敗。

その後は黒星が少しずつ増え、ロードが多かったラスト14試合は3勝11敗と負け越しました。

 

最終成績は30勝52敗。

カンファレンスでもリーグ全体でも、下から2番目(ウェストではバックスが同率)まで落ちてしまいました。

 

やはりマッカドゥーのトレードが響いたか、リーグ・トップクラスだったオフェンス力が低下。

昨シーズンはリーグ2位だった平均得点、アシスト数、FG成功率が、それぞれリーグ14位、17位、17位まで落ちています。

 

【バックコート】

 

ディグレゴリオは81試合(76試合でスタート)で平均10.7点・4.7アシストをマーク。

ロック前HCに干されたと思われる期間は6試合。

スタッツ上はルーキーシーズン以来ベストで、FT成功率94.5%はリーグ1位でした。

 

昨シーズンから役割&ミニッツが増えたことを考えるとアシストが少ないんですが、これもフィニッシャーがいなくなったことが影響しているでしょうか。

 

スミスは全82試合でリーグ9位の平均37.7分プレイ。

平均20.7点・5.6リバウンド・5.4アシスト・2.1スティール(リーグ10位)でした。

スタッツは昨シーズンと大差ないように見えますが、オールスターにもオールNBAチームにも選出されません。

 

【フロントコート】

 

ダントリーは77試合で平均20.3点・7.6リバウンド・1.9スティール・FG成功率52.0%・FT成功率81.8%をマーク。

独走状態でルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞しました☆

 

ムラはありましたがシーズンが進むにつれて数字をアップさせ、シーズン後半は平均23.8点を稼いでいます。

デビュー戦ではいきなりキャリアハイの19リバウンドを奪取しました(のちにもう一度達成)。

 

ブレーブスで初のフルシーズンとなったシューメイトはミニッツも増え、74試合で平均15.1点・9.5リバウンド・1.2スティール・1.1ブロック。

個人スタッツで見ると、これがこの人のベストシーズンと言えるかもです。

 

1月半ばにトレードでやって来たジョンソンは、加入後の39試合すべてでスタート。

平均7.6点・10.3リバウンド・2.7ブロックをマークしました(ブロックはシーズン通算だと平均2.3本でリーグ6位)。

 

ブレーブス加入前のキャリア平均が4.4点・6.4リバウンドだったのでだいぶよかったですかね。

ちなみに、ジョンソン獲得の対価は、マローンとのトレードでロケッツからもらった77年のドラフト1巡目指名権です。

(このシーズンのロケッツは強かったのでいいんですかね。ロケッツの強さはマローンのお陰かもですが)