牛90~91シーズン①
開幕3連敗のスロースタート。
すぐの3連勝で勝率5割としますが(3勝3敗)、開幕7戦目からのロード7連戦も4勝3敗ともたつきました(7勝6敗)。
浮上しはじめたのは11月末(ロード7連戦のラスト2試合)からで、7連勝で勝率5割付近から脱出。
年末~1月半ばまでの17試合を15勝2敗とし、ここでディビジョン首位に立ちました(27勝10敗)。
1月半ば~オールスターまではロードが多く(10試合中9試合がロード)もたつきますが、オールスターブレイク直前からオールスターを跨いでシーズン最長の11連勝をマーク。
ペイサーズに1敗したのを挟んでまた9連勝し、今度はリーグ首位となりました(50勝15敗)。
この直後(3月末~4月頭にかけて)、5勝5敗ともたついたことで好調ブレイザーズに抜かされますが、最後に4連勝。
リーグ2位、カンファレンス1位の61勝21敗でシーズンを終えました。
60勝以上あげたチームはリーグ史上9例目です。
このシーズンのNBAは、ブレイザーズ以外にセルティックス、レイカーズもよかったんですが、セルティックスはシーズン終盤に大きくスローダウン(ラスト8試合が2勝6敗)。
レイカーズもラスト5試合を2勝3敗と負け越し、ブルズには届きませんでした。
得点力やシュートの精度の高さは昨シーズンと同様ですが、アシストがリーグ3位へ(昨シーズンは7位)。
トライアングル・オフェンスが本格的に用いられるようになったのはこのシーズンからと言われ、それが反映されているでしょうか。
ディフェンスは昨シーズンから確実にグレードアップしており、平均失点はリーグ4位の少なさ。
被FG成功率もリーグ中位となりました。
また、昨シーズン苦戦したロードでも26勝15敗と勝ち越し(リーグ2位)。
オールスターブレイク前最後の試合では、89年のカンファレンス・ファイナルのゲーム2以来、ひさしぶりにデトロイトでピストンズに勝ちました。
この試合は95対93の辛勝で、しかもピストンズはアイザイア・トーマスが不在だったんですが、ブルズにとっては意味のある勝利です。
(ただ、シーズン終盤に行われたデトロイトでの試合では、ピストンズが4点差で勝っています)
因みに、12月頭にシカゴ・スタジアムで行われたサンズ戦ではレギュレーションのみで155点をマーク。
OT抜きの得点としてはチーム記録でした。
【この当時27歳】
マイケル・ジョーダンは3シーズンぶりにMVPを受賞☆
得点王とオールNBA1stチーム入りは5年連続、オール・ディフェンシブ1stチーム入りは4年連続になりました。
個人スタッツはほとんどのカテゴリーで昨シーズンから数字を落としており、全82試合で平均31.5点(1位)・6.0リバウンド・5.5アシスト・2.7スティール(3位)・1.0ブロック。
ミニッツは平均2分減ってトップ10にも入らず、FG成功率53.9%はキャリアハイでしたが、3Pは昨シーズン比で大幅に停滞しました(成功率31.2%、29/93)。
トライアングル・オフェンスとフィル・ジャクソンHCのコーチングが反映されたスタッツですかね?
因みに、『マイケル・ジョーダン 激闘のシーズン』を読むと、この当時のジョーダンの周囲に対する厳しさや要求の高さ、エゴの強さなどがよくわかります(エピソードに実際とは異なる部分があったとしても)。
ジョーダンはその内容に怒ったそうですが、それは嘘か誠かというより書かれ方かなと。
【頼もしくなりました】
スコッティ・ピッペンは全82試合で平均17.8点・7.3リバウンド・6.2アシスト・2.4スティール(リーグ5位)・1.1ブロック。
FG成功率が初めて50%を超え(52.0%)、FT成功率も初めて70%を超えるなど(70.6%)多くのカテゴリーでキャリアハイをマーク。
オールスターには出場できませんでしたが、オール・ディフェンシブ・チーム(2nd)に初選出されました☆
昨シーズンまでより体つきがしっかりし、コート上で迷いを見せるような場面もなくなったでしょうか。
ミドルレンジからでも躊躇わず攻めるようになったのも(ピッペンお馴染みのバンクショットが見られるように)、当たり前のようにPG的な役割をこなすようになったのも、このシーズンからと言えるかなと。
ホーレス・グラントは78試合で平均12.8点・8.4リバウンド・1.2スティール。
スタッツは昨シーズンからほぼ横ばいですが、荒削りさが薄れ、体格もよりPFらしくなりました。
この人がゴーグルを着用したのはこのシーズンからです(ホワイトが多かった印象)。
【ベテランの二人】
ジョン・パクソンは2シーズン連続で全82試合でスタート。
ミニッツが5分ほど減り、平均8.7点・3.6アシストとアベレージも落ちましたが、シュートの精度はアップ。
FG成功率54.8%・3P成功率43.8%(42/96)はキャリアハイでした。
FG成功率はリーグ10位。セルティックスのケビン・ギャンブルをSFとすれば、Gではリーグトップです。
チーム最年長のビル・カートライトは、79試合で平均9.6点・6.2リバウンド。
得点アベレージが一桁だったのは初めてなんですが(2試合しかプレイできなかった85~86シーズンを除く)、コンディションは昨シーズンよりよかったようで、リバウンドは過去2シーズンの水準をキープしています。
大きな変化があったのはFTで、試投数が激減。
昨シーズンより8試合多くプレイしたにもかかわらず、約100本少なくなりました(成功率もキャリアワーストの69.7%)。
昨シーズンまでは、例えばジョーダンで攻められないようなときにカートライトの1対1に頼る場面がしばしば見られたんですが、ピッペン&グラントの成長、トライアングル・オフェンスの習得などで、それが減ったのかなと推測します。