騎02~03シーズン②
けっこうネタの多いシーズンで、三部作になりました。
【ブレイク】
ディビスは79試合で平均39.6分プレイ。
平均20.6点・4.9リバウンド・5.5アシスト・1.6スティール・FG成功率41.0%・3P成功率36.3%(74/204)をマークしました。
ミラーがいなくなったことで、良くも悪くもボールを持つ時間が増加。
セルフィッシュな傾向もありますが、プレイメイカーの役割を担うことも少なくありませんでした。
過去4シーズンで52本打って14本しか決めていなかった3Pを劇的に改善させたのも◎です。
11月末のシクサーズ戦で、試合中にヒルに向かって怒鳴り、2試合の出場停止処分を喰らいますが、その復帰後から1ヶ月半くらいは絶好調。
12月のスタッツは平均27.2点・6.2アシスト・3P成功率50.9%と素晴らしく、一時は得点ランキングでも上位につけていました。
ルーカスは、昨シーズン中に ”ディビスは次のジョーダンになれる” という主旨のコメントをしており、それは冗談ではなかったと強調。
ただ、もう2つレベルを上げる必要があり、そこに到達するのは困難なことだとも付け加えました。
スタッツから窺える難点はFG成功率の低さとTOの多さ。
ルーカスは、ディフェンスと集中力の持続を課題として挙げています。
…とまぁ、選手として確かなステップアップを見せたわけなんですが、この人が有名になったのは、やはりトリプルダブル事件がきっかけでしょう。
3月半ば、ホームで行われたジャズ戦。
120対95と大量リードしていた4Q残り6.1秒、ジュメイン・ジョーンズからのスローインを受け取ったディビスは、自チームのゴールに向かってレイアップを打ってわざと外し、リバウンドを獲りました。
ディビスは26点&9リバウンド&12アシストと、あとリバウンド一本でトリプルダブル達成という状況で、それを狙ったんですね。
これを受けてジャズのデショーン・スティーブンソンが故意にハードファウル。
ジェリー・スローンHCは唖然とし、激怒。
試合後も「彼は我々に恥をかかせようとした。デショーンを誇りに思うけれど、私ならもっと激しく突き飛ばしただろうね」と怒り収まらぬ様子でした。
ディビスは、ジャズは大差で負けていたから虫の居所が悪かったんだ的なことを言いつつも、”もうやらない”とコメント。
どのみち、自チームのゴールへのシュートミスを拾ってもリバウンドにはカウントされないんですけどね。
【期待されたんですが】
マイルスは67試合中62試合でスタートし、自己最多の平均30分プレイしましたが、不発。
平均9.2点・5.4リバウンド・1.0ブロックはなんとクリッパーズ時代を下回ってしまいました。
とにかくシュートが不安定で、開幕戦では22本打って6本しか決められず、その後も2試合で17本中16本のシュートを外したことも。
FG成功率41.0%は酷い数字です。
身体能力の高さで相手を交わそうとするアイソレーションは、決まればまだいいんですが、精度と効果が今ひとつ。
C以外すべてのポジションをこなせる運動能力があり、ハンドリングも良く、過去2シーズンに比べて体つきもしっかりしたように見えたんですが…
因みに、シーズン序盤に1ヶ月ほど休んだのは膝蓋腱の炎症でした。
スタッツだけで見るとジョーンズの方が上。
80試合に出場し、そのほとんどがベンチスタートでしたが、ミニッツは増加。
平均9.8点・5.1リバウンド・3P成功率35.4%(111/314)をマークしました。
3P成功数はチームトップで、このシーズン、チームのベストシューターはこの人です。
ワグナーは、47試合(24試合がスタート)で平均13.4点・2.8アシスト・FG成功率36.9%・3P成功率31.6%。
一度スタメンを外れてからはベンチスタートでほぼ固定され、3月頭には右膝を傷めてシーズン終了となりました。
オフガードで起用されることが多く、最初1ヶ月ほどは平均18点くらいを稼いでいましたが、波が激しい上にシュートの精度が悪く、FG成功率は一貫して3割台。
膀胱炎でトレーニング・キャンプ後半から約1ヶ月休んでいた間にウェイトも落ちてしまったようで、コンディションの影響もあったでしょうか。
ルーキー・チャレンジのメンバーには入っています。