騎02年オフ②

 

このオフの一連の動きで、キャブスはリーグで最も平均年齢の若いチームになります。

 

【8月末】

 

制限付きFAのリッキー・ディビスがウルブズのオーファーシートにサインしますが、キャブスはそれにマッチして引き留めました。

 

キャブスは端からディビスを引き留める意向で、サイン&トレードのオファーも断っていましたが、当初ディビス側が7年間4800万ドルを要求したのに対し、キャブスが提示したのは3年間1500万ドル。

ディビスはこれに気分を害してしまいます。

 

ウルブズのオファーシートは6年間3470万ドル。

エージェントのダン・フェーガンは ”ディビスはキャブスに戻りたくないから、マッチしないよう説得するつもり” と言い出しました。

 

しかし、キャブスはすぐにマッチ。

ディビスの不満にどう対処したのかはわかりませんが、残留が決まりました(フロントはルーカスに宥めてもらうつもりだったという話も)。

 
【9月後半】

 

①08年のドラフト2巡目指名権をサンズに出して、ミルト・パラシオを獲得。

ラモンド・マレー&04年のドラフト2巡目指名権をラプターズに出して、マイケル・スチュアート&07年のドラフト1巡目指名権を獲得。


元々フロントはPGの穴埋めとして、キングスと、ジュメイン・ジョーンズマティーン・クリーブスのトレードを成立させたんですが、クリーブスが身体検査に引っ掛かって破談に。

代替案として行われたのが①でした。

 

パラシオはキャリア3年のPG。

99~00シーズンにドラフト外でグリズリーズ入りし、その後、チームを渡り歩きながらも生き残っています。

シュートに難がありますが、パクソンGMは「うちは、得点力のあるPGは必要ない。チームをまとめ、得点力のある選手にボールを回せるPGが必要だ」とコメント。

 

PGの補強としては、ベテランのロッド・ストリックランド、スパーズのアントニオ・ダニエルズに感心があるなんて話もありましたが、現実はこんなところですかね。

 

②はマレーのリクエストに基づいた動き。

マレーは、ミラーとマイルスのトレードに怒っており、チームの再建への不満を書いた手紙を、2つの地元紙にファックスで送信。

「俺をプレイさせるか、さもなくばトレードしろ」と訴えていました。

 

マレーは、キャブスを ”土台のない家”と表現しており、マイルスとはポジションが重なる可能性もあるので、今のチームでミニッツを削られるのはまっぴらという感じですかね。

 

スチュアートはキャリア5年のC(6フィート10インチ)で、ブロックショットが武器。

99年にラプターズと6年契約を結んだんですが、怪我もあり、特にここ2シーズンは戦力外状態でした。

 

昨シーズンのリーディング・スコアラーの見返りとしては寂しい気がしますが、マレーも7年契約があと4年残っていますし、1巡目指名権もありますし、こんなものでしょうか。

 

【FA関連】

 

このオフも自チームのFAはほぼ引き留めず、残したのはディビスだけ。

トレイジャン・ラングドンに加え、昨オフ加わったばかりのマイケル・ドレアック、ブライアン・スキナー、ジェフ・トレパニアーもチームを去りました。

 

新たに契約したのはルーキーFAのスマッシュ・パーカー。

 

パーカーは6フィート4インチのG。

ニューヨークのストリート・バスケットで名を馳せ、地元の強豪高校を経て、コミュニティ・カレッジへ。

1年過ごした後にフォーダム大へ移り、ここでも1年だけプレイ。この夏のドラフトにエントリーしましたが、指名はされませんでした。

 

カレッジ時代はSGとしてプレイ。

”スマッシュ”は生まれて間もない頃にお母さんが付けてくれた愛称。お父さんも”スマッシュ”と呼ばれていたので、小さい頃は”ベイビー・スマッシュ”だったそうです。

 

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あるチームのスカウトは、キャブスについてこのようにコメント。

 

移籍したマレーも、地元メディアに訴えたファックスの中で、”来夏にレブロンを獲得するために02~03シーズンを捨てている”と指摘していました。

 

今振り返ると、03年のドラフトで1位指名権を取れて本当によかったですね。