騎99~00シーズン②

 

フロントとHCが代わりましたが、ロスターのコアメンバーがさほど変わっていないためか、戦績が伸びなかったためか、集客は昨シーズンとさほど変わっていません。
 

【C】

 

スターティングCは、年末まではアンドリュー・デクラーク、それ以降は主にマーク・ブライアントでした。

 

デクラークは全82試合に出場。

スタートした31試合では平均8.1点・6.1リバウンドと昨シーズン並のスタッツを残していますが、機動力を活かしたハッスルプレイが売りなので、ブライアントにはスキルで劣ります。

 

そのブライアントは75試合中50試合でスタート。

スタッツはデクラークより落ちるんですが、ジャンパーやフックショットなど自ら得点を取りにいくことができます。

フルタイムでCを務めるには上背がないので、健闘したのではないかなと。

 

因みに、ベノイト・ベンジャミンは開幕直後に解雇。

この人はマレーの復帰に伴って解雇されました。

35歳のベンジャミンは、この後ABAとレバノンで少しずつプレイして現役を引退します。

 

【ベンチ】

 

3年目のヘンダーソンはマレーの加入で出場機会が減少。

12月頭に2試合休んだことで、プロ入り以来続いていた連続試合出場記録も途絶えました。

 

2月頭~3月末にかけての長期欠場もあり、トータル21試合を欠場。

ミニッツは過去2シーズンから平均10分以上減り、自己ワーストのシーズンです。

 

ダニー・フェリーは63試合で平均7.3点。

本数こそ少ないですが、FG成功率49.7%、3P成功率44.0%、FT成功率91.2%と、シューターとしては文句なしの精度でした。

ミニッツは昨シーズンと変わらず、コーチ交代後も一定の信頼は得ていたのかなと。

 

トレイジャン・ラングドンは右膝の負傷により、僅か10試合の出場。

11月末を最後に一度もプレイせず、年明けに手術を行い、シーズン終了となりました。

 

ドラフト時、大学時代の恩師であるマイク・シャシェフスキーは「NBAで長くプレイするだろう」としていましたが、残念ながらそうはなりません。

 

2年目のライアン・スタックは昨シーズンを上回る25試合でプレイしましたが、ミニッツは減少。

これがNBAでは最後のシーズンで、来シーズン以降はイスラエルやギリシャなどを渡り歩きます。

 

【細かい動き】

 

①年末にマーク・ヘンドリクソンと契約。

②年明けにAJ・ブラムレットを解雇し、コーネル・デイビッド、ピート・チルカットと相次いで契約。

③2月末にラリー・ケトナーと契約。

また、アイザック・フォンテインドニー・マーシャルとも契約。

 

ブラムレットは8試合に出たのみ。

ハイライトは、20分起用された12月頭のペイサーズ戦でしょうか(キャブスは3Q終了時点で41点差で負けており、最終的に48点差で敗れた試合)。

 

ヘンドリクソンは4年目のF(6フィート9インチ)。

毎シーズン所属チームを変えており、これが4チーム目です。

 

デイビッドは2年目のF(6フィート9インチ)。

ハンガリーリーグの得点王で、昨シーズン、ブルズでNBAデビュー。

ブルズでは主に控えとして、ほとんどの試合でローテーションに入っていましたが、年明けに解雇され、そこをすぐにキャブスが拾いました。

 

チルカットは9年目のベテランF(6フィート10インチ)。

このシーズンはジャズ→クリッパーズと渡り歩いていました。

キャブスでは6試合で起用されますが1点もあげられません。

 

ヘンドリクソンは約1ヶ月ほど、デイビッドとチルカットはそれぞれ20日程度の在籍でした(10日間契2回分ですかね)。

解雇後のヘンドリクソンはシーズン終盤にネッツと契約を結び、デイビッドは母国リーグへ戻り、チルカットは再びクリッパーズに行きます。


ケトナーは今シーズンのルーキーPF。

2巡目でブルズに入団しますが年末に解雇され、その後はCBAでプレイしていました。

この人はシーズン終了まで残り、16試合に出場します。

 

フォンテインは6フィート4インチのSG。

97年にワシントン州立大を卒業後、イタリアやフランスなどでプレイ。

シーズン中にNBAチームと契約するのはこれが初めてなんですが、残念ながらプレイする機会はありません。

 

マーシャルは3シーズン振りのキャブス復帰でしたが、2週間ちょっとで解雇。

フォンテインとはCBAのコネチカット・プライドでもチームメイトでした。