騎00年オフ

 

ジム・パクソンGMが本格的に動きます。
 

【ドラフト前日の△トレード】

 

ボブ・スーラをウォリアーズに放出し、バックスからロバート・トレイラー&JR・リードを獲得。

ウォリアーズはジェイソン・キャフィー&ビリー・オーウェンスをバックスに放出し、バックスからビニー・デルネグロ、キャブスからスーラを獲得。

 

スーラのウォリアーズ行きの噂はこれまでにもあったとか。

ウォリアーズのアシスタントGMを務めるゲーリー・フィッシモンズは、スーラのドラフト時にキャブスのフロントにおり、昨シーズンの活躍などを買っていました。

 

トレイラーはキャリア2年のF/C。

6フィート8インチ・284ポンドという、その太った体型で有名な選手のひとり(と思う)。

 

ルーキーイヤーはほとんどの試合でスタートしましたが、昨シーズンは序盤にスタメンを外され、更にはローテーションからも外れていました。

ウェイトの問題を抱えてはいますが、体型の割に動ける選手で、器用さもあります。

 

リードはNBAで10年、フランスで1年のキャリアがあるF/C(6フィート9インチ)。

かつてはホーネッツとスパーズの主力でしたが、95~96シーズン途中にニックスへトレードされてからは移籍が続いています。
 

【ドラフト】

 

1巡目第8位でジャマール・クロフォードを指名し、ブルズが7位で指名したクリス・ミームとトレード。

 

ミームはテキサス大出身の7フッター(265ポンド)。

このドラフトで最高のCと評され、トップ3での指名を予想する声もあるほどでした。

 

リバウンドとブロックは◎。

シュートタッチもよく、本数こそ少ないですが、パスも下手ではありません。

難点は運動能力が高くはないことと、フィジカルも強くはないこと。

 

【小さな補強】

 

アンドリュー・デクラークをマジックに放出し、マット・ハープリングを獲得。

ビンボ・コールズと契約。

ハープリングはキャリア2年のスウィングマン(6フィート7インチ)。

ルーキーイヤーはオール・ルーキー1stチームに選出されましたが、昨シーズンは左足首の怪我で4試合しか出場できませんでした。

 

「僕が保証できるのは、毎晩ハードにプレイすることだ」と公言する通りのハードワーカー。

シュート力もあり、3Pは少ないですが、距離のあるシュートも上手です。

 

コールズはキャリア10年のPG。

これまでヒート、ウォリアーズ、ホークスと渡り歩いてきました。

バックアップが適任ですが、PGに難のあるチームに属することが多く、ここ3シーズンは出場試合の半分以上でスタートしています。

 

因みに、フロントは自チームのFAは誰も引き留めず。

プロ入り以来キャブス一筋だったダニー・フェリーもチームを去りました。

 

【大型△トレード】

 

ショーン・ケンプをブレイザーズに放出し、ヒートからクレアレンス・ウェザースプーン&クリス・ギャトリング&01年の条件付きドラフト1巡目指名権&金銭、ブレイザーズからゲーリー・グラントを獲得(G・グラントはすぐ解雇)。

ヒートはブライアン・グラントを獲得。

 

このオフ、ケンプは自身のプレイを改善すると公言し、パーソナルトレーナーをつけてトレーニングに励んでいたようですが、ちょっと遅かったでしょうか。

コンディションの問題以外にも態度の悪さや契約の大きさ(4年間7000万ドル以上が残っています)など、不興を要素は色々ありますが…

 

パクソンGMは「トレードを検討するときは、常にあらゆる要素が絡んでくる。厳密に言うと金銭的な理由だけではない。ウェイトの問題が理由だ」
「彼(ケンプ)の契約によって、このチームを向上させるためにできることが大きく制限されていた。(今回のトレードで)短期的には選手層が厚く、出場時間を争うであろう選手たちが多くなる。長期的には多少の柔軟性を手に入れたよ」

 

元々キャブスはB・グラント狙いで、B・グラント&G・グラントとケンプというサイン&トレードを成立させたかったようなんですが、これはB・グラント側が拒否。

 

B・グラントは、お金だけでなく、今すぐに優勝を狙えるチームであること、自分が主要な役割を担えること(スタメンですかね)など環境面も重視。

キャブスは契約規模を徐々に大きくしていき、最終的には7年間9000万ドル以上をオファーしましたが、そういう問題ではありませんでした。

(因みに、B・グラントはブレイザーズからの6年間7000万ドルほどでの再契約オファーも蹴っています)

 

キャブス、ブレイザーズ、ニックスの△トレードという話もありましたが、これはサラリーキャップの面でなしに(詳細は不明)。

マーカス・キャンビー&クリス・チャイルズがキャブス、ケンプがブレイザーズ、Bグラントがニックスに行くというプランだったようです。

 

ギャトリングは、キャブスが8チーム目になる、キャリア9年のF/C。

そのキャリアのほとんどがベンチスタートですが、オフェンスの引き出しが多く、2桁の得点アベレージをマークすることもしばしば。

オールスターにも一度選出されたことがあります。

 

これはギャトリングにとって、このオフ二度目のトレード。

ヒートは一度獲得したギャトリングを60日間は保持する必要があったため、それを待ってのトレード成立となりました。

 

ウェザースプーンはキャリア8年のF(6フィート6インチ)。

プレイスタイルはアンダーサイズのPFですが、これまではそれぞれのチーム事情からSFも一応こなしてきました。

2シーズンを過ごしたヒートでは、主に控えとして平均7.6点・5.4リバウンドをマークしています。

 

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因みに、ランディ・ウィットマンHCのスタッフからビル・ブレアが抜け、新たにキース・スマートが加入。

 

スマートは88~97年にあちこちのリーグ/クラブチームでプレイした元選手。PG。

引退後は現役最後に属したCBAチームで、すぐHCとなりました(3シーズン務めます)。