P98~99シーズン②

 

アイバーソンのネタは『Only the Strong Survive』を元にしています。

 

【ブレイク】

 

スノウはスターティングPGに定着。

48試合すべてでスタートし、平均8.6点・6.3アシスト・2.1スティール(9位)をマーク。

MIPの投票では、1位とは大きな差がありましたが、2位でした。

 

スピードがなく、シュート力に欠け、2桁アシストを量産するようなタイプでもありませんが、状況判断が良く、ゲームコントロールが巧み。

ディフェンスも◎で、アイバーソンのバックコートの相棒にフィットしました。

 

当時の雑誌では、キングスにいたジェイソン・ウィリアムスが”フロアバランスをとるのが上手い”と評しています。

 

【フロントライン】

 

リンチも43試合すべてでスタート。

平均30分ほどプレイして、平均8.3点・6.5リバウンド・2.0スティール。

リバウンドとスティールはキャリアハイでした。

この人もまたブラウン好みの選手かなと思います。

 

ラトリフは全50試合でスタート。

平均11.2点・8.1リバウンド・3.0ブロック(3位)で、オール・ディフェンシブ2ndチームに選出されました。

 

跳躍力、瞬発力、リーチの長さを活かしたラトリフのブロックは観ていて気持ちが良く、自分は好きでした。

課題は、試合毎の貢献度にムラがあるのと、ファウルが多いこと(8試合でファウルアウト)。

 

ガイガーは50試合(40試合がスタート)で、平均13.5点・7.2リバウンド。

ベンチスタートだった10試合でも平均12点は稼いでおり、恐らくこれがキャリアベストのシーズンです。

因みにその10試合はチームが不振だった期間と重なっており、もしかしたらキーパーソンだったかもしれません。

 

この人もまたムラがありますが、それでもこのチームでは比較的安定した(アイバーソンに次ぐ)得点源でした。

パスをもらってターンアラウンドですぐ放つジャンパーが印象的です。

 

【けっこう強力な武器でした】

 

ラリー・ヒューズ、アーロン・マッキーはそれぞれ全50試合に出場。

 

ヒューズは、シュートの精度こそ低かったですが、平均9.1点をマーク。

2桁得点をあげることも多く、持ち前の身体能力の高さを活かしたプレイは見応えがありました。

流れを変える、いい働きをしていたかと思います。

 

個人的には、アイバーソンとのコンビでアリウープを決めるプレイなどを見ると、昨シーズンのアイバーソンとトーマスのコンビネーションと重なる部分も。

オール・ルーキー・チームに入れなかったのは残念です。

 

マッキーは平均4.8点・1.3スティール。

ベンチスタートになったのでミニッツはやや減りましたが、主要アベレージは昨シーズンと同等かそれ以上。

FG成功率も上がりました(それでもまだ低いけど)。

 

アイバーソンとスノウのどちらが休んだ試合でも代役を務めており、ブラウンからの信頼度の高さが窺えます。

また、アイバーソンに対して面と向かって意見を言うなど、エースと最も?密な関係性を築いたのもこの人だったようです。

 

ヒルは、シクサーズでは主に控えとしてプレイ。

30分弱のミニッツで平均8.5点・7.3リバウンドでした。

この人を獲ったことが本当に活きるのは来シーズンです。

 

【ベテランたち】

 

ハーベイ・グラントは47試合に出場。

ガイガーがベンチスタートだった10試合でスタートしたのはこの人でした。

ただ、スタッツ上はキャリアワーストだった昨シーズンと似たようなもので、特にシュートは壊滅的。

これがNBAで最後のシーズンです。

 

開幕から10試合ほど終わった2月末、フロントは、ベノイト・ベンジャミンを解雇してリック・マホーンと契約を結びました。

 

19年目、40歳の大ベテランとなったマホーンは、ここ5シーズンは平均10分ほどしかコートに立っていませんが、メンターとしての役割を期待されてますかね。

アイバーソンのお母さんとは高校時代の同級生です。

 

加入後、マホーンがアイバーソンにバッドボーイズ時代のチャンピオン・リングを見せ、「欲しければ獲りにいくんだ」と言ったら、アイバーソンが目を輝かせていたというエピソードがあります。

 

シーズン半ば過ぎの3月末にはダグ・オーバートンが10日間契約で加入

オフにシクサーズを離れたオーバートンは、このシーズン、マジックとネッツで過ごしていました。

 

今回は10試合、平均3.7分しかプレイしませんが、シーズン終了まで残ります。

 

【若手たち】

 

アンソニー・パーカー&ケイシー・ショウはシーズンのほとんどを故障者リストで過ごしました。

それぞれ2試合、9試合しかプレイしていません。

 

ナジー・モハメドは一度も故障者リストに入らず、26試合に出場。

10分以上起用されたのが1試合しかなく、戦力にはなれませんでしたが、プレイオフのロスターには入ります。

 

ハニカットもローテーションに入れず、トレード後は13試合に出たのみ。

平均1.9点・FG成功率25.9%とスタッツは悲惨で、苦しい2年目となりました。

来シーズン以降はCBAやフィリピンのリーグなどでプレイします。