P96~97シーズン②
アイバーソンが加入したとはいえ、この弱さだからか、新アリーナの集客はよくありませんでした。
【SG~PF】
スタックハウスは81試合で平均20.7点。
開幕から4試合は酷かったですが、5戦目に36点をあげるとその後は昨シーズンくらいの水準に。
ラスト2ヶ月は好調でした。
ただ、元々低かったFG成功率は微減し、アシストも減ってTOは増加(3.1→3.9本)。
アイバーソンとのバックコートは、どちらもシュートを打ちたがり、確率は低く、TOは多い…と、悪いところの方が目立ちました。
どこで聞いた/読んだ話か忘れたんですが、自分が思うようにシュートを打てないからアイバーソンとのプレイに不満を感じていたなんて話もあったような(実際にはFG試投数は増加)。
練習で喧嘩になったなんて話もあります。
オフコートでは寧ろ仲が良かったみたいなんですが…
ウェザースプーンは自身三度目の全82試合出場を果たしますが、スタッツは平均12.2点・8.3リバウンド。
状況に応じて両Fをこなすのは変わりませんが、何せシュートを打つ機会が減っており、2点に終わるような試合もときどきありました。
FG成功率はキャリアハイだったので、メンバーの問題ですかね。
コールマンは57試合で平均18.1点・10.1リバウンド・3.4アシスト。
アベレージだけ見ると、ネッツ在籍時の数字に近いところまで回復。多彩なオフェンスも健在です。
ただ、体はネッツ時代より明らかに大きく(昨シーズンよりはシェイプされたと思いますが)、スピードは落ちて、動きのキレもなくなったかなぁ。
上手さを見せる一方、散漫なプレイも目に付いた印象です。
また、コールマンお馴染みのトラブル?も。
開幕前にはチームからの、”キャプテンになって欲しい”というオファーを拒否。
また、左手の小指を負傷して故障者リストに入っていた1月末には、デトロイトでのピストンズ戦と翌日のフィラデルフィアでの練習に姿を見せず、チームに罰金を課されました。
チーム曰く、コールマンと連絡が取れなかったとのことなんですが、コールマンの代理人は「デリックは、家族に会うためにチャーター機でデトロイトに飛ぶ許可を求めたよ」として、処分はおかしいと否定。
コールマンはフィラデルフィアに戻ろうとしていたけれど、雪で飛行機が飛ばなかったためにデトロイトの空港にいたようで、代理人は、練習のあった日の午後、コールマンの居場所をチームに伝えています。
【C】
ウィリアムスは、シーズン前半に1ヶ月弱休みましたが、トータル62試合に出場。
うち52試合でスタートしました。
この当時のCとしてはちょっと小さいんですが、オフェンスではジャンプショットの精度が高く、味方のフォローでも貢献できるので、ボールを長く持つ選手が多いこのチームには合っていたのではないかなと。
ケイジはこのシーズンも全82試合(24試合がスタート)に出場しましたが、ミニッツは平均15分ほど。
平均1.8点・3.9リバウンドと自己ワーストのシーズンでした。
リバウンドではらしさを見せることもありましたが、ベンチスタートのときは数十秒しかコートに立たないこともあり、37試合で0点。
因みに、コアステイツ・センターでの(シクサーズの選手の)初FGはこの人のジャンプショットでした。
マーク・ブラッドキーはローテーションに入れず。
故障者リストに入っていた期間は1ヶ月ほどなんですが、36試合しか起用されませんでした。
【故障者の代役】
特にコールマン欠場時、ジョニー・ディビスHCは下記2パターンで対処することが多かったです。
1,マーク・ディビスをSFに入れてウェザースプーンをPFにスライド
2,レックス・ウォルタースをスタートさせてスタックハウスをSF、ウェザースプーンをPFにスライド
ディビスは75試合(17試合がスタート)で平均8.5点・4.3リバウンド・1.1スティール。
地味なオールラウンダーですかね。
票数は少なかったけれど、6マン・アワードの投票で票を得ています。
ウォルタースは23試合を欠場しましたが、それ以外の数字は、これまでの自己ベストだった2年目と同等。
スタートした16試合に関しては、平均11点・3P成功率40%を超えています。
【控え】
ダグ・オーバートンは、平均40分はプレイするアイバーソンのバックアップ+ウォルターズもいることから、61試合に出ましたがミニッツは平均10分ほどでした。
ただ、シーズンラスト5試合、アイバーソンと同時にコートに立つことが増え、このときはスタッツもアップ。
詳細は確認できないんですが、ディビスHCもアイバーソンのSG起用を考えたんでしょうか。
ルーシャス・ハリスはフィットせず。
最初の10試合くらいは一定したミニッツをもらっていましたが、その後は起用されないこともしばしばあり、ルーキーシーズン以来ワーストの出来でした。
ドン・マクレーンはベンチから平均10.9点をあげましたが、またしても故障に苦しみ、3月頭でシーズン終了。
トータル45試合を欠場し、これで1シーズンの半分以上を休んだのはここ3シーズンで二度目となりました。
1月末~2月末の1ヶ月ほどは調子が良く、オールスターブレイク直前には5試合連続20点以上というのもありました。
マーク・ヘンドリクソンは29試合の出場。
基本的にローテーション外でしたが、シーズンラスト10試合は平均20分ほどプレイ。
2試合で2桁得点、3試合で2桁リバウンドを稼いでいます。
【細かい人事】
①1月半ば、ウィリアムス、コールマンの相次ぐ離脱によって、エイドリアン・コールドウェル、ジョー・コートニーと契約。
②4月頭、フランキー・キングと契約。
コールドウェルは30歳のF/C。
NBA生き残り当落線上のジャーニーマンで、このシーズンは当初ネッツにいました。
6フィート8インチ・265ポンドという体格で、Cとしては上背が、Fとしてはスピードがありませんが、シクサーズでは(これまでのキャリアと比べると)割と積極的に起用され、シーズンラストまで生き残ります。
コートニーはNBA4シーズン目、これが6チーム目のPF。
加入初戦でキャリアハイの31分もプレイしますが(6点&6リバウンドでファウルアウト)、10日間しかもちませんでした。
キングは2年目のG(6フィート1インチ)。
昨年のドラフト2巡目でレイカーズに入りますが6試合しかプレイせず、このシーズンはスペインでプレイしていました。
シクサーズでは昨シーズンを上回る7試合に出場。
来シーズン以降はギリシャなど海外のリーグを転々とします。