P95~96シーズン③

 

シーズンの話題で③までいくのは初めてかな。

最後にフロントの話まで出て来ます。

 

【G】

 

ジェフ・マローンは年明けに解雇。

スタックハウスにポジションを奪われ、それでも控えとして一定のミニッツはありましたが、成績は大幅ダウン。

1月半ばまでに解雇しないと、来シーズンの年俸が保障されてしまうという金銭的事情もあったようです。

 

ネッツから来たウォルタースは、シクサーズ加入後もローテーションに入れず、まとまったミニッツを得られるようになったのは3月半ばを過ぎてから。

特に、スタックハウス離脱後はスターターを任されました。

 

スタートした8試合に限ると、平均12.8点・7.3アシスト・3P成功率41.4%と持ち味を出しています。

コンボガードではありますが、自ら得点チャンスをつくり出すタイプではなく、シュート力を活かすならSG起用かなと思います。

 

【F/C】

 

チーム2年目のスコット・ウィリアムスは、故障のために12月頭でシーズン終了。

僅か13試合しかプレイできませんでした。

 

ウィリアムス離脱直後にマイク・ブラウンが加入。
NBA10年目のベテランで、開幕時にはイタリアでプレイしていました。

アンダーサイズでパワフルな守備型Cで、長く起用された試合ではリバウンドで貢献しますが、年明けに解雇となります。

 

ブラウン解雇の一週間後には、これまた大ベテランのラサール・トンプソンと契約。

14年目のトンプソンは、過去6シーズン半はペイサーズにいましたが、3シーズン前から出場機会が激減。

このシーズンは、シクサーズと契約するまでは所属先がありませんでした(マジック・ジョンソン・オールスターズでトレーニングはしていた模様)。

 

ルーカスは、そんなトンプソンを契約直後から積極的に起用。

シーズン終盤はローテーションから外れることもありましたが、シーズン最後までロスターに残り、平均18分近くもプレイ(ここ5シーズンで最多)。

平均1.9点・4.5リバウンドをマークしました。

 

ウィリアムスはプレイできず、ブラッドリー、ライトはいなくなってしまったため、年明け以降の多くの試合でスターティングCを務めたのが、デリック・アルストン。

 

大活躍から10分程度しか起用されないパターンまで、出来にはかなりムラがありましたが、他に動けるCいないんですよね。

73試合中41試合でスタートし、平均6.2点・4.1リバウンドでした。


マッセンバーグは、シクサーズでは主に控えでしたが、ミニッツはラプターズ時代とほぼ変わらず。

アベレージもほぼ同じです。

 

【96年4月1日】

 

オーナーのハロルド・カッツがチームを売却しました。

 

新オーナーは、フィラデルフィアに拠点を置くコムキャスト社と、NHLのフィラデルフィア・フライヤーズのオーナーであるエド・スナイダー。

このコムキャスト社のパートナーに、ブラッドリーの体づくりに協力していたパット・クローチがおり、クローチはマイノリティ・オーナー&球団社長になっています。

 

チームの関係者によると、もし(売却の1週間前に)3連勝していたら取引を中止していたとも(カッツは否定)。

 

カッツがシクサーズのオーナーになったのが81年。

83年には優勝していますが、その後は85年にカンファレンス・ファイナルまで進んだのを最後にセミファイナル止まり。

まずいトレードや契約も少なくなく、その運営はチャールズ・バークリーに批判もされました。

 

リーグに対してはかなりの貢献をしたという話もあるようですが…