山01~02シーズン①
アントニオ・マクダイスの代わりにスコット・ウィリアムスを入れてシーズンをスタート。
これは上手くいきませんが、6試合目でウィリアムスを外してジョージ・マクラウドを起用するスモール・ラインナップにすると復調。
ニック・ヴァンエクセルは開幕からハイスコアを連発し、ラエフ・ラフレンツもキャリアハイの活躍を見せ、エイブリー・ジョンソンもベンチながら貢献度が高かったです。
11月は7勝9敗で乗り切りました。しかし…
●12月のトラブル2件
①ヴァンエクセルのトレード要求。
②ダン・イッセル解任。
開幕から大活躍のヴァンエクセルでしたが、審判を批判して罰金処分を2度も喰らうなど、フラストレーションは溜まっていたようで、遂に不満が爆発。
12月8日のキャブス戦後、公にトレードを要求しました。
「負けることに疲れた」というのと、チームが過去2シーズンほどで行った動き(トレードなど)に納得がいかなかったことが理由とのこと。
そして、ヴァンエクセルの件から間もない12月11日。
試合に負けた後、イッセルがスタンドにいたファンに向かって差別的な暴言を吐いてしまいます(「メキシカンの×××!」と言ったとか)。
イッセルはすぐ4試合の出場停止となるんですが、抗議行動を起こされる騒ぎになってしまい、最終的には契約買い取り。即ち解任されてしまったのでした。
ただ、イッセルは元々フロントとして復帰しましたが、オーナー問題の影響を少なからず受けており、HCをやりたかったのか?、やりたい補強が出来ていたのか?、選手たちとの関係性は修復されたのか?など、そもそもコーチを続けるのが厳しかったような気もします。
(ヴァンエクセル、ラフレンツ、タリーク・アブドゥル-ワハドあたりと衝突していたとか)。
キキ・ヴァンダウェイもその辺は理解しているようで、「ダンは、コーチ業が自分に合っていないと分かっていたと思う」「彼は組織にとっていつもベストなことをしてきた。これは彼の決めたことなんだ」とイッセルを擁護。
暫定HCは、ACにいたマイク・エヴァンス。
イッセルが出場停止を喰らった時点でHC代行を務めており、そのまま引き継ぐことになりました。
エヴァンスが抜けたAC枠にはクライド・ドレクスラー、ジョン・マクロードの2人が就任。
マクロードはNBAで18年のHC歴があるベテランで、このオフ、コンサルタントとしてナゲッツのフロントに入っていました。
ヴァンダウェイのニックス在籍時、マクロードがHCだったという繋がりがあります。
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エース不在に加え、こうトラブル続きではさすがに厳しいですかね。どんどん負けが込んでいきます。
オールスターブレイクの時点で14勝31敗。
ここでフロントは将来に向けて大きな動きを見せました。
●大型トレード
ヴァンエクセル&ジョンソン&ラフレンツ&ワハドをマブスに放出。
見返りにジュワン・ハワード&ティム・ハーダウェイ&ドネル・ハービー&02年のドラフト1巡目指名権&金銭を獲得。
これは「サラリーキャップの空きを作りたい」ナゲッツと、「ラフレンツが欲しい」マブスが、お互い少しずつ妥協して成立したトレード。
ナゲッツが獲得した3人は、いずれも来シーズン終了後に契約が切れます。
トレード要求以来のヴァンエクセルは今まで以上に態度が悪く、練習への遅刻もしばしば。
契約が大きい上に素行も悪く、地元ファンからもブーイングされる始末でした。
ワハドはこのシーズンも期待を裏切り続けており(膝の故障もありました)、この2人を欲しがるチームはなかなかありません。
ただ、ラフレンツは人気がありました。
ラフレンツのようなペリメーターでもプレイできるビッグマンは、(私見ですが)レイカーズのシャック対策に有効なピースと考えられていたのでは?とも思います。
ハワードは、平均18点&8リバウンドを計算できるPFで、性格は真面目で献身的。
ただ、年俸がべらぼうに高く、00~01シーズンの途中まで在籍していたウィザーズでは地元ファンからブーイングされるなど、高級取りの代名詞的存在でもありました。
(このシーズンの年俸は1800万ドルを超え、来シーズンは2000万ドルを上回ります)
ハーダウェイは35歳の元オールスターPG。
怪我が多く、度重なる故障&年齢的な衰えによって、ここ2シーズンほどはスタッツも落としていました。
ハービーは2年目のF。この頃のマブスは層が厚く、1シーズン半の間に出番はほとんどありませんでした。
因みに、このトレードが決まった日、ヴァンエクセルはマクダイス&ポージー&マクラウドから「残留するように」と説得を受けおり、それに納得したところでトレードが決まったんだとか。
のちにヴァンエクセルは、地元でブーイングされていた状況を「タフだった」と明かし、「自分が誘ったマクダイスがチームに残っていること」が一番心苦しかったとしています。
衝突の絶えなかったイッセルも、選手としてのヴァンエクセルへの信頼度は高かった様子。
イッセルが出場低処分を喰らった直後のチーム練習で、イッセルを庇ったのは、他でもないヴァンエクセルでした。
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さて、ロスターが大きく入れ替わった直後の3月頭、マクダイスが帰ってきました。
この時点ではチームは16勝38敗。
プレイオフ進出は不可能で、ロスターは場つなぎ的メンバーになってしまいましたが、それでも復帰は嬉しいです。
ただ、膝の怪我ってのはやはり難しいんですかね。
マクダイスはすぐに膝の不調を訴え、故障者リストに逆戻り。
マクダイスがプレイしたのはたった10試合で、完調には程遠い平均11.3点・5.5リバウンドでした(そしてシーズン終盤にはトレードを要求します)。
散々なシーズンの極めつけは3月23日のソニックス戦。
衰えたなりにチームを引っ張っていたハーダウェイが、右足を骨折してシーズン終了。
最後の最後まで厳しいシーズンでした。
最終成績は27勝55敗。
ホームで20勝21敗はまずまずなんですが、ずっと苦手としているロードでは7勝(34敗)しかできませんでした。
【PG】
ハーダウェイは平均9.6点・5.5アシスト。
3Pを武器に司令塔を務めましたが、先述の故障のために僅か14試合しか出られませんでした。
3月15日のマジック戦で、コートサイドにあったモニターTVをフロアに投げつけて、罰金&2試合の出場停止処分を喰らったのがいちばんのハイライトかもです。
ハーダウェイ離脱後、スターティングG起用されたのはジョージ・マクラウド。
数字を見る限り、PGとして機能していたようには見えないんですが、他にいなかったんですよね。
34歳という年齢からか、落ち着かないチーム事情からか、スタッツは過去8シーズンではワーストの出来。
シュートタッチにも苦しみました。
ケニー・サターフィールドは、PG不足の非常事態でも、スターター起用は4試合しかありませんでした(うち2試合は完全に消化試合となったラスト2試合)。
その4試合のスタッツはそんなに悪くないんですが…
PG不足のため、3月7日にフロントが契約したのがルーキーのカルロス・アローヨ。
プエルトリコ出身(NBA史上5人目)で、このシーズン、ラプターズにドラフト外のルーキーとして入団しましたが1月にクビ。
その後はスペインでプレイしていました。
ハンドリングが良く、パスも上手。
魅せるドリブルやパスが出来る選手です。