王96~97シーズン

 

序盤から上手くいかないシーズンでした。

 

まず、開幕から1週間ほどでブライアン・グラントが故障。

左肩の回旋腱盤?の関節鏡手術を受け、全治2~3ヶ月。

長期離脱が決まってしまいました。

 

また、新しくスターティングPGとなったマッムード・アブドゥル‐ラウーフは機能せず、スケジュールも厳しく、黒星が先行します。

 

ゲーリー・セントジーンHCは12月に入ってPGにタイアス・エドニー、PFにマイケル・スミスを起用(当初、グラントの代役はデュアン・コーズウェルでした)。

12月半ばには8勝17敗まで落ち込んでしまうんですが、その直後に5連勝もマークするなど、少しずつ復調。

1月半ばにラウーフがスターターに戻ってもペースは落ちません(エドニーの怪我)。

 

21勝27敗でオールスターブレイクを迎え、ブレイク明けの11試合を7勝4敗と勝ち越すと、勝率5割目前の28勝32敗まで浮上(!)

2年連続のプレイオフ進出が見えてきました。

 

しかし、この直後にキングスは突然崩れてしまいます。

 

スケジュールがキツかったわけではないんですが7連敗。

ここでセントジーンHCがクビになりました。

 

●お疲れさまでした

7連敗中にグラントが戦列に復帰しまたが、そういう問題ではなかったようです。

セントジーンにとって不運だったのは、在任中に主力の怪我が多かったこと。

フルで指揮した4シーズン中3シーズン、選手の欠場数はリーグ最多でした。

 

後任(暫定)はACを務めていたエディ・ジョーダン。

これまで、どのレベルでもHC経験はありません。

ジョーダンは、よりアップテンポで流れるようなオフェンス、積極的なディフェンスを目指しますが…

 

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ジョーダンは就任初戦に勝ち、連敗を7で止めますが、直後に今度は6連敗。

最終的には34勝48敗でシーズンを終え、ロッタリーチームに逆戻りしてしまいました。

 

このシーズンのウェストは第6シードから下が5割未満(第8シードでプレイオフ進出を決めたクリッパーズは36勝46敗)。

そのため、キングスは常にプレイオフ進出の可能性がある位置にはいたんですが、一歩及びませんでした。

HC交代の時点では、ジョーダンとジェフ・ピートリーは、プレイオフ進出に自信があったようです。

(実際、セントジーン解任の時点ではカンファレンス8位でした)

 

ちなみに、このシーズンもホームでは勝ち越しています(22勝19敗)。

 

【エースの憂鬱】

 

ミッチ・リッチモンドは5シーズン連続のオールスター&4シーズン連続のオールNBAチーム(2nd)入り。

81試合で平均25.9点(リーグ4位)・平均4.2アシスト・1.5スティールをマーク。

得点はキャリアハイでした☆

 

3Pも成功率42.8%(リーグ5位)・成功数204本(リーグ4位)と好調です。

 

ただ、リッチモンドは自身のサラリーに納得しておらず、オフの契約交渉が上手くいかなかったことに不満顔。

おまけに勝てないチーム状態にもストレスを感じており、トレードの噂も出るようになりました。

 

シーズン序盤には「ソニックスが獲得を狙ってる」なんて話もありましたが、ソニックスのオファーはハーシー・ホーキンス&エリック・スノウ&ドラフト指名権といった感じ。

リッチモンドクラスの選手はくれないんですよね。

 

【グラントがいないと大変】

 

グラントは結局24試合(15試合がスターター)しかプレイできませんでした。

この人が怪我をしなかったら、チームはもう少しマシなシーズンだったかもしれません。

 

グラントが離脱した直後、セントジーンHCがまず採用したのはオールデン・ポリニス&コーズウェルのツインタワー。

ポリニスはチームで唯一全82試合でスタートし、平均12.5点(キャリアハイ)・9.4リバウンド・0.98ブロックと頑張りました。

 

一方のコーズウェルは機能せず、すぐにベンチへ。

7年契約の最終年は、46試合で平均2.6点・2.8リバウンド・0.8ブロック…と自己ワーストのシーズンとなっています。

 

スミスはグラントの穴埋め役として奮闘。

81試合中52試合でスタートし、平均6.6点・9.5リバウンドをマークしました。

過去2シーズンからミニッツが平均10分ほど増えたんですが、得点は変わらず(FT成功率は49.6%に改善)。

その代わり、リバウンドはキャリアハイ&チームトップでした。

 

ルーキーのケビン・サルバドーリは23試合の出場。

ほとんど戦力になりませんでした。

 

【F事情】

 

ビリー・オーウェンスは66試合(56試合がスタート)で平均11.0点・5.9リバウンド。

昨シーズンのトレード後と比べると、FG成功率が上がり、3Pでキャリアハイの数字を残すなど変化はうかがえます(成功率34.7%・成功数25本はともにキャリアハイ)。

 

2年目のコーリス・ウィリアムソンは、SF的な起用にも対応できることを証明。

グラント&オーウェンスの故障の影響もあってか79試合中31試合でスタートし、平均11.6点・FG成功率49.8%をマークしました。

 

ライオネル・シモンズはまたしても長期欠場を強いられるなど41試合を欠場。

出場した試合でもかつての面影はなく、2桁得点をあげたのは僅かに1試合でした。

平均3.4点・FG成功率33.1%は辛いです。

 

ケビン・ギャンブルは62試合で平均5.0点。

本数こそ多くないですが、3P成功率は50%近く(54/112)、控えとしては悪くありませんでした。

 

【PG問題】

 

ラウーフは75試合中51試合でスタートし、平均13.7点・2.5アシスト・FG成功率44.5%・3P成功率38.2%(94/246)・FT成功率84.6%。

 

シュートの精度は悪くないんですが、得点はMIPを受賞した3年目以降ではワースト。

アシストも、5本以上あげた試合が9試合しかありませんでした。

リッチモンドと二人でそれぞれ20点以上を稼ぐこともあったんですが、相性としてはよくなかったですかね。

キングスは3P成功率が高く(リーグ2位)、それは二人のお陰かと思いますが。

 

エドニーはラウーフ加入でリズムを乱したのか、昨シーズンのようにはいきません。

波が激しく、70試合(20試合がスタート)で平均6.9点・3.2アシストに終わりました。

 

このシーズンのベストPGはボビー・ハーリーだったかもしれません。

3番手PGとして出場機会の少ない状態が続いていましたが、4月に入ってからスターティングPGに昇格。

すると、3試合連続2桁アシストをマークするなど活躍を見せ、スタートした9試合は5勝4敗と勝ち越しました☆

 

【細々】


①11月半ば、ロイド・ダニエルズと契約。

②年末、デビン・グレイと契約。

③1月末、ジェフ・グレイヤーと契約。

 

ダニエルズは、ドラッグの問題と将来を嘱望されていたことで有名なSG。

昨シーズンはイタリアでプレイしていました。

キングスではあまり起用されず、3週間ほどで解雇されます。

 

グレイは、がっしりした体格のルーキーF(6フィート7インチ・240ポンド)。

クレムソン大出身で、シャロン・ライトと同期。

3年生のシーズンの終盤に心臓発作を起こし、投薬治療を受けて4年生のシーズンに復帰しますが、今度は学業成績の問題で出場停止に。

そのため4年生のシーズンは7試合しかプレイできませんでした。

 

95年のNBAドラフトにはかからず、CBAへ。

カレッジ時代は両Fで起用されていましたが、立ち位置としてはロールプレイヤー。

自ら積極的に攻めることは少なく、そのためかFG成功率が高いです(3年生のときはカンファレンス首位)。

この人は年明けに解雇されます。

 

グレイヤーは、昨シーズンはCBAで過ごしましたが、それ以前にNBAで7年のキャリアのあるスウィングマン。

出場機会は多くなかったんですが、シーズン最後まで生き残り、25試合で起用されました。