王92~93シーズン

 

このシーズンのキングスは、珍しくちょっといいスタートを切りました☆

 

開幕3連勝で始まり、10試合終了時点でも5勝5敗。

11月末にはベテランのロッド・ヒギンズ&カート・ランビスを加えるなど、過去数シーズンとはちょっと違います。

 

12月に8連敗を喫しますが、直後には6連勝。

借金生活ではありながら、例年にない粘りもありました。

 

しかし、1月中頃から徐々に負けが込んでいき、2月11日のホークス戦を最後にリッチモンドが戦線離脱。

リッチモンドは右手親指を骨折し、シーズン残りすべてを欠場となってしまいます(!)

キングスの健闘はここまででした。

 

ウォルト・ウィリアムスが平均20点近くマークするなど、穴埋めを頑張りますが、エース不在は大きく、ズルズルと連敗を重ねていきました(それまでも決して強かったワケではないですし)。

 

最終成績は25勝57敗。

リッチモンド離脱後の35試合は8勝27敗。結局、例年通りのシーズンになってしまいました。

 

ゲーリー・セントジーンがHCに就任したことでゲームのテンポが速くなり、平均得点はリーグ6位の107.9点(昨シーズンはリーグ15位の104.3点)。

年明けから暫くは(デュアン・コーズウェルの怪我もありましたが)、ウェイマン・ティズデイル&アンソニー・ボナーを併用するスモールラインナップも使用していました。

 

ただ、FG成功率はリーグ20位と高くはなく、被ブロック数はリーグ最多。

ディフェンスは悪化し、平均失点はリーグで下から2番目の111.1点でした。

 

【怪我がなければ】

 

リッチモンドは平均21.9点をあげ、オールスターに初選出☆

選出された2日後に骨折したので欠場でしたが、チーム史上18人目、サクラメントに移転してからでは初のオールスター選手となりました☆

 

得点アベレージはプロ入り以来最低で、スタッツだけを見ればウォリアーズ時代の方がいいくらいなんですが、オールスター選出はこれが初めて。

開幕直後には契約延長も済ませています。

 

因みにこの年のオールスターにはティム・ハーダウェイ、クリス・マリンもオールスターに選出されているんですが、マリンも故障で出られず。

一夜限りのランTMC再結成は叶いませんでした。

 

【主力は昨シーズンとほぼ同じ】

 

ライオネル・シモンズは69試合で平均17.9点・7.2リバウンド、スパッド・ウェッブは69試合で平均14.5点・7.0アシスト・1.5スティールとほぼ昨年並み。

 

ティズデイルは、プレイングタイムが昨シーズンから平均で5分も減ったんですが、得点やリバウンドやシュートの精度など、その他スタッツは落としませんでした。

 

コーズウェルは55試合中45試合でスタートし、平均8.2点・5.5リバウンド・1.6ブロック。

得点はキャリアハイでしたが欠場が多く、プレイングタイムは昨シーズンから6分も減少。

リバウンドもブロックも少なくなりました。

 

ボナーは70試合中35試合でスタートし、平均8.6点・6.5リバウンド・1.2スティール。

主にスターターを務めた1、2月には5試合連続で得点&リバウンドでダブルダブルをマークしています。

 

【少し層が厚くなりました?】

 

ルーキーのウィリアムスは23試合を欠場しましたが、リッチモンド離脱後の奮闘もあって平均17.0点をマーク。

オール・ルーキー2ndチームに選ばれました。

シューターとしてはまだそれほどでもなかったんですが、それでもチーム2位の61本を決めています。

 

主力の故障時には2年目のランディ・ブラウンも健闘。

開幕直後からウェッブが1ヶ月ほど欠場したとき、リッチモンドが離脱した最初の数試合…でスタートしたのはブラウンでした。

 

ゲームメイクや得点で評価されることは少ない選手ですが、このシーズンは、スタートした34試合に限れば平均10.2点をマーク。

スピードのある選手なので、セントジーンのスタイルがよかったのかもしれません。

 

同じく2年目のピート・チルカットも昨季から向上。

59試合の出場でしたが、平均6.1点はまずまず。3月以降は9試合でスタートするなど出場開会が増え、しばしば2桁得点をあげています。

 

昨シーズン不発だったジム・レスもやや復調。

プレイングタイムは伸びませんでしたが、リーグ5位の3P成功率42.9%は立派です☆

 

2年目のマーティー・コンロンは、46試合で平均10分程度の出場でしたが、シーズン終盤にまとまった出番を得たときには悪くないスタッツを残しています。

 

【ベテラン】

 

ヒギンズは69試合で平均8.3点。層の薄いキングスでは数少ない、ベンチから2桁得点をあげられる選手でした。

この人は86年から昨シーズンまでウォリアーズで過ごしており、リッチモンドの元チームメイトです。

 

ランビスは80年代のレイカーズのメンバーで、4つのチャンピオン・リングを持つベテラン。

11月末にサンズから解雇されており、そこをキングスが拾いました。

こちらはヒギンズほど使われませんが、それでも67試合に出場。36分換算すればチームのリバウンド王です。

 

【生き残るって大変ですよね】

 

・開幕直後、スタン・キンブロウと契約。

・11月末、ビンセント・アスキューを出して93年のドラフト2巡目指名権を獲得。

・2月頭、ヘンリー・ジェームスと10日間契約。

 

キンブロウは5フィート11インチのPG。

実は開幕前に解雇されていたんですが、開幕直後のウェッブの負傷を受けてか、すぐに戻ってきました。

3週間ほどでまた解雇されてしまいますが。

 

ジェームスは3年目のSF。このシーズンはイタリアでプレイしていました。

2戦目に20点、3戦目に12点を稼ぐなど10日間契約とは思えない活躍を見せますが、2週間ほどで解雇となります。