今週末は本番…!

 

 

ウェス・アンセルド

 

88年に殿堂入りしたCで、リーグの偉大な50人にも選ばれている。ルイビル大出身で、1年次には平均35.8点・23.6リバウンドという驚異的な数字を残した。

68年のドラフトでは1巡目第2位でブレッツに入団。平均18.2リバウンドをマークし、ウィルト・チェンバレン以来史上2人目となる、新人王とMVPの同時受賞を達成。チームも57勝25敗と好成績を残した。

ディフェンシブなCで、75年にはリバウンドとブロックでリーグ首位を記録。リバウンドにも強く、ディフェンス・リバウンドを取ったあとのアウトレット・パスで速攻のチャンスを作り出すのも上手かった。Cとして当時としても非常に小さく、6フィート7インチしかなかったが、それを補うだけの屈強な強さがあった。ブレッツが4度のファイナルに進み、そのうち一度優勝したときの中心選手で、78年に優勝したときはファイナルMVPも受賞している。因みにオールスターには5度出場。背番号41は、81年に引退するとすぐに欠番となった。

引退後はブレッツのフロントに入り、87年にはHCにも就任。しかし、コーチとしての力量は選手としての実績に遠く及ばず、202勝345敗と大きく負け越し。6シーズン半も指揮を執ったが、プレイオフに進んだのはシーズン半ばに職務を受け継いだ1年目のみ。5シーズン連続で32勝にも届かなかった。96年にはGMに就任。4年近く務めるが、GMとしても手腕は微妙。アンセルド在任中にチームは一度しかプレイオフに進めず、補強も上手くいかなかった。

 

ロン・ウィリアムス

 

6フィート3インチ・188ポンドのG。ウェスト・ヴァージニア大出身で、同大最初のアフリカ系アメリカ人のひとり。68年のドラフト1巡目第9位でサンフランシスコ時代のウォリアーズ入り。2年目、3年目には平均14点・5アシストを上回る成績を残したが、チームがゴールデンステイト・ウォリアーズとなった71~72シーズンからは役割が減少。73年にはバックスへ移籍し、2シーズン在籍。75~76シーズンに9試合だけレイカーズでプレイし、NBAでのキャリアを終えた。

キャリア平均は9.3点・3.5アシスト。70~71シーズンにはFT成功率でリーグ3位になったこともある。引退後はカレッジを含む幾つかのチームでコーチを務めていた。

 

ドン・メイ

 

デイトン大出身のF。68年のドラフト3巡目第30位でニックス入り。2シーズン過ごすが戦力にならず、70年オフにエクスパンション・チームのブレーブスに移籍した。ここでは層の薄さもあり、平均20点を超える活躍を見せたが、翌シーズン、ホークスに移籍すると控えに逆戻り。72~73シーズンは更に出番が減少し、シーズン中にシクサーズへ移籍した。

このシーズンのシクサーズはリーグ史上最低勝率(当時)をマークした弱小チームで、そこに放り込まれたメイは、キャリア2度目の平均2桁得点をマークした。シクサーズではもう1シーズン過ごし、74~75シーズンをキングスでプレイして現役を引退。キャリア平均は8.8点。70年にニックスが優勝したときのメンバーでもある。

 

チャック・ウィリアムス

 

本名はエドワード・ウィリアムス。6フィート2インチ・175ポンドの小柄なPGで、コロラド大出身。68年のドラフト6巡目第76位でシクサーズに指名されるが入団とはならず、70~71シーズンにABAでデビューを飾った。

ピッツバーグ・コンドルスに加入したウィリアムスは83試合(総試合数は84)で、平均9.5点をマーク。翌71~72シーズンはアレックス・ハンナム率いるデンバー・ロケッツで全試合に出場した。

72~73シーズンには創設1年目のサンディエゴ・コンキステイダーズに移籍して大ブレイク。キャリアハイの平均17.7点をあげただけでなく、平均7.7アシストでアシスト王にも輝いている。因みにこのシーズンのHCは、HC1年目のKC・ジョーンズであった。73~74シーズンは、シーズン途中にケンタッキー・カーネルズに移籍したため、リーグ最多の90試合に出場。74~75シーズンに在籍したメンフィス・サウンズでも活躍したが、シーズン終了後にチームが消滅。ABA最後の75~76シーズンはナゲッツに戻った。

NBAに移ると成績は大きく下降し、シーズン途中にブレーブスへ移籍。77~78シーズン終了後に引退した。

 

ハーム・ギリアム

 

6フィート3インチのG/F。パデュー大出身。68年のドラフト13巡目第3位でブルズから指名されるが入団はせず、翌69年のドラフト1巡目第8位でロイヤルズに入団した。2年目はブレーブスで過ごし、71~75年をホークス、75~76シーズンをソニックスでプレイ。そして76~77シーズンにブレイザーズの初優勝に貢献し、30歳にして現役を引退した。

05年に心臓発作で他界。ジャック・ラムジーは(ブレイザーズ時代のHC)は、77年のプレイオフでは、レイカーズとのシリーズ第2戦後半のギリアムの活躍で流れが変わったと回顧した。