王68~69シーズン
昨シーズン中のトレードを受け、メインの5人はこんな感じになりました。
オスカー・ロバートソン
トム・ヴァンアースデイル
ジョン・トレスバント
ジェリー・ルーカス
コニー・ダーキング
シーズン序盤はよく、開幕3連勝を飾ると、すぐ後には6連勝。
12月の前半にも6連勝をマークし、12月半ばの時点で20勝9敗と首位争いが出来る位置に付けていました。
しかし、この直後の15試合(オールスターブレイクまで)を4勝11敗と負け越し、前半戦は24勝20敗。
戦績が影響したのかはわかりませんが、フロントは後半戦が始まって間もなく、トレードを2件を行います。
●2年連続でFをゲット
①ドナルド・スミス&金銭をバックスに放出し、フレッド・ヘッツェルを獲得。
②トレスバントをソニックスに放出し、アル・タッカーを獲得。
ヘッツェルは4年目のF(6フィート8インチ)。
65年のドラフト1巡目第1位指名で、昨シーズンはウォリアーズで平均19.0点・7.1リバウンドをマーク。
バックスでも、このトレードまで、平均15.9点・8.9リバウンドをあげていました。
バックスはリバウンダーを欲しており、また、ヘッツェル曰くバックスは財政難だったようです(ヘッツェルのサラリーを払うのも厳しかったとか)。
タッカーは2年目のF(6フィート8インチ)。
ソニックスのチーム史上初のドラフト1巡目指名選手で、ソニックスでの1シーズン半は、平均12.0点・6.7リバウンドでした。
因みにトレスバントは、トレードまでの51試合で平均11.9点・8.2リバウンドと健闘。
ヘッツェルを獲ったので不要だと考えたのかもしれませんし、タッカーの将来性に期待したのかなとも思います。
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トレード後はしばらく勝ったり負けたりが続いていましたが、2月末の5連敗で34勝36敗と借金生活へ。
すぐに3連勝しますが、そのまま波に乗ることは出来ず、41勝41敗でシーズンを終了。
これはウェストならば余裕でプレイオフに進める成績なんですが、イーストはレベルが高く、ディビジョン4位のセルティックスでも48勝34敗。
ロイヤルズは、2年連続でプレイオフ進出を逃してしまいました。
オフェンスのカテゴリーの出来はよく、平均得点&アシストがリーグ4位、FG成功率でリーグ3位、FT成功率でリーグ1位でした。
昨シーズンの段階で選手たちの信頼を失っていたと思われるエド・ジャッカーHCですが、選手たちへのアプローチは自由放任主義。
練習開始時間は選手たちの投票で決められ、遠征先では、選手たちは個別、もしくは数人のグループで自由に移動していました(チーム内には派閥があったという話も)。
【衰え?】
ロバートソンは79試合で平均43.8分(リーグ4位)プレイしましたが、平均得点が24.7点まで下降。
これまでのワーストが平均28.3点だったことを踏まえるとけっこう低いです。
平均6.4リバウンドは昨シーズンより微増しており、平均9.8アシストはリーグ首位。
FG成功率48.6%(リーグ12位)、FT成功率83.8%(リーグ5位)と得点以外は概ね昨シーズンまでの水準をキープしているんですが、シーズン中に30歳になっていますし、衰えでしょうか。
ハイライトは2月半ばにホームで行われたサンズ戦で、ロバートソンは、この試合でボブ・クージーの保持していた通算アシスト記録を破りました。
14点&6リバウンド&8アシストとスタッツは伸びず、試合にも負けていますが、クージーが13シーズンで作った記録を9シーズンで塗り替えました。
また、9度目の出場となったオールスターでは、24点&6リバウンド&5アシストをあげて3度目のオールスターMVPを受賞しています☆
ルーカスは74試合で平均41.6分プレイ(リーグ8位)。
平均18.3点・18.4リバウンド(リーグ4位)・4.1アシスト・FG成功率55.1%(リーグ2位)。
アシストとFG成功率はキャリアハイで、これだけ見るとまったく悪くないんですが、キャリアで初めてオールNBAチームに選出されなかったんですね。
オールスターにはスターターとして出場していますが…
その後のルーカスは、サイド・ビジネスが多忙。
ファーストフードのチェーン店経営、トランプ手品でマジシャンとして活動、子供のための教育的パズルゲームを制作…と多岐に渡ります。
投資や節税などについて勉強したり、スポンサー契約を獲得したりと精力的に動き、そのお陰で68年には資産が100万ドルを超えたという話も(ほとんどがバスケット以外の投資によるものだとか)。
最も有名な投資は、”Jerry Lucas Beef 'N Shakes” というファーストフード・チェーンだそうです(68~70年?)。
この人は69年までに当時のNBAでベスト3に入るお金持ちになるんですが、その収入の多くはこうしたサイド・ビジネスへの投資に使っていたようです。
【主力】
ヴァンアースデイルは77試合に出場し、ビッグ2に迫るチーム3位の平均39.7分もプレイ。
平均19.4点はルーカスを上回るチーム2位でした。
ダーキングは全82試合に出場し、自己ベストだった昨シーズンの水準をキープ(平均16.3点・9.0リバウンド)。
11月頭のバックス戦では13アシスト、シーズン終盤のレイカーズ戦では28リバウンドをあげています(いずれもキャリアハイ)。
ヘッツェルは加入後31試合に出場して、平均11.9点・4.5リバウンド。
バックス時代からミニッツが減り、アベレージは軒並み落ちましたが、FG成功率は48.8%と高精度でした。
タッカーは加入後28試合に出場して、平均10.8点・4.4リバウンド。
加入直後の2月はイマイチでしたが3月は好調。
1試合を除いてすべての試合で2桁得点をあげ、平均15.5点をマークしています。
ヘッツェルとタッカーは、シーズン通算で84試合に出場しています。
【控え】
エイドリアン・スミスは73試合で平均9.6点。
ミニッツは平均20分を割り、ルーキーイヤーの水準まで落ちました。
ウォルト・ウェズリーは、全82試合に出場して平均7.6点・4.9リバウンド。
2月頭に4試合連続で得点&リバウンドのダブルダブルをマークするなど後半戦は調子がよく、平均9.9点・6.6リバウンドでした。
過去2シーズン壊滅的だったFTは64.7%まで改善されています。
ビル・ディンウィディーは69試合で平均4.2点。
昨シーズンからミニッツは少し増えましたが、得点は落ちてリバウンドは同じ…と全体的にはほぼ横ばいです。
フレッド・フォスター&パット・フリンクは出場機会が少なく、それぞれ56試合、48試合の出場。
ミニッツは平均10分に届きませんでした。
ダグ・シムズは12月頭に解雇。
4試合しかプレイしませんでした。
ジャッカーHC体制のロイヤルズでは、解雇されたことをトレーナーから知らされることもあったとか。
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このシーズン、ロイヤルズの試合は、シンシナティで28試合、ロードで37試合、中立とされる場所で17試合が行われました。
17試合のうちクリーブランドでの試合が11試合あり、これはホームのようなものだったかもしれないんですが、少なくとも他チームよりも移動が多いのは事実。
例えば、このシーズンのレイカーズは、ホームで41試合、ロードで39試合、中立の場所で2試合(うち1試合はクリーブランドでのロイヤルズ戦)という内訳です。