王80~81プレイオフ:1stラウンド

 

第5シードのキングスが戦うのは、第4シードのブレイザーズ(45勝37敗)。

 

シーズン中の対戦は3勝2敗とキングスがリード。

 

キングスがフィル・フォードを欠いたままなのに対し、ブレイザーズはフルメンバー。

シーズンラスト2試合を右足親指の怪我で欠場したジム・パクソンは戻ってきます、が…

 

●ゲーム1@メモリアル・コロシアム

 

開始4分ほどでパクソンが再び離脱。

1週間ほどではよくならなかったでしょうか。このシリーズ中には復帰できません。

 

これが影響したか、1Qはキングスが23対18とリードします。

ブレイザーズは2Qに49対48と点差を詰め、3Q終了時には逆転しますが(67対77)、4Qは再びキングスのペース。

キングスはこのQを23対13とし、90対90でOTへ。

最後は98対97で勝ち切りました。

 

オーティス・バードソングは両チーム最多の29点。7アシスト&7TOはフォード不在の影響ですかね。

スコット・ウェドマンが25点でこれに続き、アーニー・グランフェルドは16点&8アシストをマーク。

サム・レイシーは6点&12リバウンド10アシスト、レジー・キングは12点&12リバウンドでした。

 

稼ぎ頭のパクソンを失ったブレイザーズは、代わりにミニッツを得たビリー・レイ・ベイツが、ベンチからチーム最多の25点マークしました。

 

マイカル・トンプソン18点&8リバウンド&3ブロック、カーミット・ワシントン10点&17リバウンド&4スティール、カルビン・ナット17点&10リバウンドとフロントラインは強力。

ボブ・グロスも11点をあげています。

 

ケルビン・ランジーは8点&10アシスト&4スティール。シュートが入りませんでした(FG4/21)。

 

●ゲーム2@ケンパー・アリーナ

 

ブレイザーズはパクソンが欠場し、ベイツが代わりにスタートします。

1stラウンドで、スタメンの怪我でベイツがスタートするのは2年連続です。

 

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ブレイザーズが1Qから少しずつリードを広げ、3Q終了時点で94対86としていましたが、4Qにキングスが反撃。

112対112で2試合連続のOTとなりました。

 

しかし、今度はブレイザーズが勝利。

キングスは119対124で敗れ、シリーズは1勝1敗です。

 

ブレイザーズはトンプソンが40点&11リバウンド&5ブロックの大活躍。

ベイツは26点をあげ、ランジーも26点&7リバウンド&7アシスト、ワシントンは8点&18リバウンドでした。

ベンチからはグロスが10点をあげています。

 

キングスは、ウェドマン31点、バードソング30点&4スティール、グランフェルド24点&7アシスト。

キング(13点&8リバウンド)とレイシー(12点&9リバウンド&8アシスト)が、ワシントンとトンプソンにやられ過ぎましたかね。

 

●ゲーム3@メモリアル・コロシアム

 

1Qはブレイザーズが先行。

キングスのTOもあり、速攻が何本か気持ちよく決まります(ベイツがよかったです)。

Q終了時にはグロスのブザービーターも決まり、キングスは22対29とリードされます。

 

2Qもしばらくはブレイザーズのペース。

キングスは、グランフェルドらのTOが続き、一時は最大15点差をつけられました(26対41)。

 

しかし、Q後半になると、バードソングの連続得点、レイシーの活躍などで追い上げ。

この時間帯のレイシーはパスの上手さが光り、お手本のようなバックドアプレイも何本か決まりました。

49対48とキングスが逆転して前半終了。

 

3Qになると、キングスはキングが目立つようになります。

ブレイザーズは好調ベイツが頑張りますが、74対68とキングスがリードを広げて最終Qへ。

4Qは、開始早々バードソングやキングの得点などで12点差をつけました(84対72)。

 

しかし、今度はここからブレイザーズが反撃。

 

ひとつきっかけとなったのが、ジャック・ラムジーHCマイク・ハーパーを起用したことでしょうか。

このシリーズ初登場のハーパーが速攻でレイアップを決め、しかもファウルをもらって3点プレイにするんですね。

 

これでキングスのリードは一桁に戻り(90対81)、試合終盤には3点差まで詰められてしまいます。

 

94対91となったところで、キングがオフェンス・リバウンドからのフォローを決めて96対91。

ランジーの得点で96対93とされますが、今度はレイシーがバンクショットを決めて98対93と耐えます(残り1分15秒ほど)。

 

ブレイザーズは次のオフェンスでシュートを外すもオフェンス・リバウンドを確保するんですが、ここでランジーがパスミス。

逆にキングスは、残り39秒ほどでウェドマンのシュートミスをキングがティップインして勝負あり(100対93)。

104対95で勝ち、2勝1敗でセミファイナル進出を決めました。

 

キングスは、キングが28点&15リバウンドの活躍。オフェンス・リバウンド8本が大きかったですかね。

バードソングは22点、ウェドマンは21点、グランフェルドは16点&6リバウンド&6TOでした。

レイシーは、12点&6リバウンド&5アシストというスタッツ以上の存在感があったかと思います。

 

ブレイザーズは、ベイツが34点をマーク。

試合通していちばん目立ったのはこの人だったかと思います。

この他、トンプソンが17点、ランジーが15点&8アシスト、ワシントンが8点&17リバウンドでした。

 

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キングスの勝因のひとつはハーフコート・オフェンス。

 

コットン・フィッシモンズHCは、フォードの離脱により、オフェンスのシステムをハーフコート・オフェンス主体に変えたんですね。

(シーズン後半からこのスタイルを用いているのか、このシリーズで特に強調したのかは不明。

ただ、フォード離脱前は、66試合中12試合で相手を100点未満に抑えていたのに対し、離脱後は16試合中6試合となっているので、シーズン中から変化はあったと想像します)

 

このシリーズのキングスは、勝った2試合で、リーグ6位の平均110.7点を誇るブレイザーズを100点未満に抑えています。

 

ブレイザーズではベイツが、3試合で平均28.3点・FG成功率56.5%と昨プレイオフに続く大活躍でした。