今日はメッシュの副作用についてお話します。
鼻整形で鼻先が柔らかく仕上げられる材料として知られている
メッシュという素材があります。
韓国では整形した鼻先でも豚鼻ができるとか、、、
整形手術後の鼻先が柔らかい!
という広告は確かに魅力的ですね。
しかしメッシュについて
ぜひ皆さんに知ってもらいたいことがあります。
1.メッシュは鼻先を弱める。
メッシュは人体の血流を悪くさせる性質のある化合物質です。
鼻中隔の血流を妨げると同時に鼻中隔を圧迫して弱くすると知られています。
鼻先をきれいな形に支えるための一番重要な構造物は鼻中隔です。
しかし、メッシュはその大事な鼻中隔を弱めるのです。
手術直後には奇麗だった鼻先がだんだん下がってきたり、曲がったり、短くなる形として現れます。
2.鼻の粘膜にくっついて損傷を与える。
メッシュを使った鼻先に炎症や変形が起きた場合、
炎症の原因、すなわちメッシュを取り除くことになりますね。
しかしメッシュは鼻の周辺の組織、特に鼻の粘膜と強くくっつく性質があるため、
これを除去する過程で粘膜の損傷は避けられないのです。
その上、メッシュの強くくっつく性質は粘膜の状態も薄くします。
ちなみに鼻の粘膜は、代替不可能な鼻の大切な保護膜です。
これが壊れると
炎症や鼻中隔天空が起きることもあります。
したがって代替ができない大事な鼻の粘膜に損傷を与えるメッシュは極力使わないほうがいいというのが私の意見です。
これは以前、メドポアが起こした問題と似ています。
最近はどこの病院でもメドポアは使われていません。この頃は整形情報としても問題点が知られているので、患者様からも嫌われています。
私は鼻先にメッシュは使わないようにお勧めします。
何れ除去することが予想される化合素材でもあるし、以前使わていたどの化合物よりもいろんな副作用が予想されているからです。
鼻先は自家軟骨で丈夫に造るべきです。
これは時間と豊富な経験の積み重ねが必ず必要な
とてもデリケートな作業です。
患者様に適合だと思った方法をお勧めしても
残念ながら受け入れてもらえない場合もあります。
原則を守ろうとする人には、つらいことも多いのです。
アイロニーですが、しょうがないことだと思います。
時々思うのですが、
多量の人工調味料を入れ、味をうまく出す料理店と似ています。
一度や二度はおいしく食べられると思います。
しかし、繰り返して食べているうちにその味の軽薄さに飽きてしまいます。
それでは、今度は天然材料だけを使っている料理店はいかがでしょうか。
体にはこちらのほうがいいに決まっています。
でも、体にいい料理は別として今度は刺激のなさすぎる薄い味に魅力を感じられないかもしれません。
魅力がないので人気も出ないでしょう。
私の思ういい料理店とは
いい食材を使いながら、味にもこだわりがあるお店です。
そのためには天然材料にいろんな工夫や技を乗せるしかないのです。
この過程はとてもつらいし、労力が要ると思います。
鼻の手術はこれに似ています。
せっかく自家組織という、体に良い材を使って手術をしても、
結果がメッシュや寄贈肋軟骨を使ったお鼻よりきれいじゃなかったら
患者様にはきっと喜ばれないでしょう。
よい材料を使って手術したお鼻の美しさが人工材料で手術した鼻より優れてほしいでしょう。
原則を守ることは決して簡単なことではありません。
医者たるものはやはり自分なりの哲学や原則が必要です。
馬鹿にされても揺れない強い信念が必要だと思います。
なんだか話が重くなってしまいました。
コロナの再拡散で日韓どこも苦しい日々が続いていますが、
皆さんはくれぐれもお体お大事にしてください!
良い週末をお過ごしください!