祇園精舎の鐘の聲~
諸行無常の響きあり~
沙羅双樹の花の色~
盛者必衰の理を表す~
ご存知、、平家物語の名調子が
琵琶の調べに乗って陰々と響き渡る🎵
ここは、友人と訪れた琵琶コンサート会場
本格的に琵琶を聴くのは初めてです😊
哀切感漂う独特の歌声と
力強い琵琶の音色・・心に沁みますねー。
琵琶と言えば
栄華を誇った平家一門の滅びゆく姿を
切々と語り継ぐ琵琶法師がすぐに思い浮かぶ。
どんなに栄華を極めていても
必ず終わりが訪れるという
この世の無常、はかなさは
数々の歴史が証明している。
滅びの美学が琵琶にはピッタリですね!
壇ノ浦の戦いで平家が滅ぶさまを描いた
琵琶の物語は数多いが
今回は ”那須与一” に ”敦盛”
特に ”敦盛”の語りは圧巻だった😲
未だうら若き平家の無冠の大夫敦盛が
源氏の武将、熊谷次郎直実に
討ち取られるシーンは
お涙頂戴の聞かせどころ😢
ところで今回
琵琶には2種類あることが分かった。
薩摩琵琶と筑前琵琶
どちらも
発祥の雅楽琵琶から進化したものだが
薩摩琵琶は勇壮で力強く男性的と言われ
弦は4つ、バチもでかい。
もう一つの筑前琵琶は、女性的な柔らかい
音色が特色で、弦は5弦 (or4弦)。
じゃ、大河ドラマ”光る君へ”で
紫式部(まひろ)が奏でる琵琶も
筑前琵琶かな?
いいえ、当時はまだ薩摩、筑前の区別は
なかったようです。
琵琶と言えば
お気に入りのシンガーソングライター
小椋佳が思い浮かぶ。
小椋佳のコンサートには
たびたび、琵琶が登場していたが
それもそのはず、彼の父親は琵琶の師範で
次男は
日本でも数少ない琵琶製作者の一人。
哀愁を帯びた曲が多い小椋佳の作品には
琵琶がよくマッチするのだ^^
ここでクエッション!
楽器の琵琶と
琵琶湖は関係あるのでしょうか?
答えは・・大いに関係あり!
琵琶湖は昔は”淡海” (おうみ)と呼ばれていたが
楽器の琵琶と形が似ているので
江戸中期に、琵琶湖と改名されたようです😲
果物の枇杷(びわ)も形が似ているけど
(漢字は違うが) 関係ありそうだな!?
約2時間半の琵琶演奏会
いにしえの平家滅亡の悲哀や
西南の役に散った西郷隆盛 etc.
異次元の世界にたっぷり浸りました^^
驕れるもの久しからず・・
今、我が世の春を謳歌している権力者たちよ!
平家物語を忘れるでないぞ!