本記録は、韓国のムーダン(神占い師)、チャ・ドリョンの日常翻訳の中から、

神と霊に関わる言葉だけを掬いだした記録です。

 

 

1.巫俗と絶対善の分離

・巫俗の神霊は絶対善、普遍的倫理を追求する存在ではない

・神霊の目的は

  - 善と悪の中での判断ではない

  - 「依頼人に何が一番いいのか」という基準

 巫俗は宗教とは出発点自体が違う

 

2.「依頼人のためのお告げ」

・ムーダンの神霊はいつも「依頼人のためのお告げ」だけを下す

・道徳的な問題があるか、更には悪人だとしても

 → 依頼人に役に立つ方向のお告げを下す

▶ 巫俗は反省、教化が核心概念ではない

 

3.巫俗 = 神霊+先祖霊の協業システム

・神占いは依頼人の先祖霊+ムーダンの神霊との交渉

・依頼人の先祖霊が訪れ、

 → 「こうすると我が子孫が良くなる」と提案

・その提案をムーダンの神霊が受け入れるか、調整する

▶ 巫族は「家門単位生存システム」

 

4.先祖は「善良な存在」ではない

・先祖は子孫が

 - うまく生き残ることを本能的に願う

・その方法は

 - 道徳的である必要はない

 - 合法的である必要もない

 - 他人の損を考える必要もない

▶ 「他人のことを盗んでも、子孫の口に入れば良い」

 

5.宗教 VS 巫俗

・宗教

 - 税金を払い、善良に生きていくこと

 - 罰を受ける / 天国と地獄

 - 証明不可能、信仰を要求

・巫俗

 -「何とか生き残れる方法」

 - 今の現実的な利益

 - 先祖に心を込めてもてなすと、先祖が実際に手伝ってくれる

▶ 巫族は事後に裁くのではなく、現世の作動性を中止する

 

6.悪人の子孫が豊かな生活をする理由(巫俗的説明)

・その家系の先祖たちが

 - 死んででも

 - 他人の物を奪ってでも

 - 子孫を豊かにしようとしつこく動く

・現在にも

 - 備え、グッ(呪術儀式)、致誠(小さい呪術儀式)を受けると実際に介入する

▶ 巫俗では「善良さ」より「先祖の助け」が重要

 

7.結論

・ムーダンは

 - 世の中を変えることはしない

 - 人間を教化する存在でもない

・ムーダンができること

 - 依頼人だけのためのお告げ

 - 依頼人の家系だけのための答え

▶巫俗は、冷たくて、不便で、時には残酷な真実を言う。

 

「巫俗は善悪を区切る宗教ではない、

先祖と神霊が動かせる現実生存システム」

 

 - 神仙日記 - 2024.3.22

 

※このテキストは信仰を勧めるものではありません。